NTT Comとトランスコスモスが手を組む!AIでDigital BPOソリューションを強化
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)とトランスコスモス株式会社は、AIを活用したDigital BPOソリューションにおいて、戦略的な事業提携を締結しました。この提携により、両社の強みを融合し、顧客企業のDX化を強力に推進していく計画です。
背景:DX化と人材不足が課題
少子高齢化による労働人口の減少は、日本の社会全体の課題となっています。企業が持続的な成長を続けるためには、ICT技術を活用したDX化と、それを担う人材の確保が不可欠です。しかし、DX投資は進んでいても、ICT技術の進化は非常に速く、対応が難しい状況です。
加えて、ESG経営など、変化の激しい社会要請にも迅速に対応する必要があり、人手不足の中で各社が個別に対応するのは限界があります。そのため、アウトソーシングによる事業の選択と集中が、ますます重要になっています。
両社の強みを融合:インフラとノウハウのシナジー効果
NTT Comは、生成AIやIOWN、5G、IoT、クラウドなど、最新テクノロジーを活用した顧客のDX推進に強みを持っています。一方、トランスコスモスは、Digital BPOを軸に、法人向けの幅広いBPO業務やコンタクトセンター運営など、業務サポート領域で業界トップクラスの実績を誇ります。
今回の事業提携では、NTT Comのテクノロジーとインフラと、トランスコスモスの業務ノウハウとDX人材を組み合わせることで、これまでにはない強力なDigital BPOソリューションを提供します。
具体的な取り組み:次世代コンタクトセンターやGXソリューションなど
両社は、以下の3つの領域で連携し、顧客企業のビジネスを支援していきます。
1.
次世代コンタクトセンターの開発
- NTT版大規模言語モデル「tsuzumi」を活用し、セキュリティに優れたAIコンタクトセンターを開発します。
- 「tsuzumi」は軽量で、専門的な内容や企業特有の情報を学習できるため、回答精度が向上します。
- オンプレミス環境やNTTグループのプライベートクラウドで利用できるため、金融業界など、高いセキュリティが求められる分野での導入を促進します。
- 2027年末までに約100社の導入を目指しています。
2.
GXソリューションの提供
- GHG排出量の算定ロジックの定義、データの収集・分析・可視化、削減に向けたアクション提案などをワンストップで提供します。
- データ収集から可視化までを自動化することで、業務効率化を図ります。
3.
自治体DXソリューションの提供
- NTT Comの自治体向け運用管理システム「Local Government Platform(LGPF)」と、トランスコスモスのSNSを活用した住民コミュニケーションサービス、BPOサービスを連携させ、自治体のDX推進を支援します。
- 人材不足解消や魅力ある地域づくりに貢献します。
期待される効果:顧客の競争力強化と日本経済の活性化
NTT Comとトランスコスモスは、この事業提携を通じて、今後5年間で1,000億円のビジネス規模を目指しています。顧客企業のビジネス競争力を強化し、日本経済の持続的な発展に貢献していくことを目指しています。