自動化の未来を切り開く「CYBISTOR自動倉庫タイプ」
物流業界の進化が著しい中、オカムラが新たに発表した「CYBISTOR(サイビスター)自動倉庫タイプ」は、その自動化技術において注目を集めています。このシステムは、スタッカークレーンとシャトルを組み合わせることで、パレットの保管や入出庫作業を自動化し、効率を大幅に向上させます。
1. パレット操作の自動化
この最新型の「CYBISTOR自動倉庫タイプ」は、ラック内を自在に移動するシャトルとスタッカークレーンを利用して、フォークリフトによる入出庫作業を自動化します。これにより、荷物の取り違えや落下といった人的ミスのリスクが減少するだけでなく、製造工程との連携もスムーズになります。これにより、24時間体制での運用が可能になり、夜間作業や少人数での操作が実現します。
2. 高密度保管の実現
従来のシステムに比べて、フォークリフトがアクセスできない高所へのパレットの格納も可能となり、スペース効率が飛躍的に向上しました。このような高密度な保管は、特に少品種多量の荷物を扱う業種にとって、非常に重要な要件です。例えば、食品や飲料品、日用品などでは、大量の在庫をコンパクトに保管することが求められます。オカムラの「CYBISTOR自動倉庫タイプ」は、そのニーズに応じて柔軟に対応できる役割を果たします。
3. 「国際物流総合展2024 Logis-Tech Tokyo 2024」への出展
また、この革新的なシステムは、2024年9月10日から13日に東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2024 Logis-Tech Tokyo 2024」においても展示されます。オカムラブースでは、実際にデモンストレーションが行われ、実際の運用状況を観察することができます。業界関係者や興味を持つ方々には、この機会を活用して最新技術を体感することをお勧めします。
4. システムの多様性と対応力
「CYBISTOR自動倉庫タイプ」は、運用状況に応じて多様なレイアウトを実現可能です。例えば、入庫時にはスタッカークレーンを使用し、出庫時にはフォークリフトを用いるといった柔軟な設計ができるため、現場に合わせて最適化できる点も大きな魅力です。さらに、このシステムは、コンベヤや自律搬送車(AMR・AGV)とも連携することで、全体の物流工程の自動化を図ります。
5. 主な仕様と性能
最後に、「CYBISTOR自動倉庫タイプ」の主なスペックについても触れておきましょう。このシステムは、900×800mmから1400×1200mmサイズのパレットに対応し、最大積載量は1000kg(パレット重量を含む)です。シャトルは、実荷において60m/分の走行速度を誇っており、連続稼働時間は約8時間で、バッテリー充電には約1時間を要します。
このように、新たに登場した「CYBISTOR自動倉庫タイプ」は、物流業界における課題解決に貢献し、省人化・効率化を実現するための強力なツールとなることが期待されています。今後の展開にも注目です。