2016年の国内サービスロボット開発状況に関する新たな調査結果が発表される

2016年における国内サービスロボット開発の新たな調査結果

アスラテック株式会社が、2016年に国内で開発されたサービスロボットに関する調査結果を発表しました。この調査は2014年から2016年10月までの期間を対象に、発表されたサービスロボットの台数やジャンルについて追跡したものです。

国内のサービスロボット台数は増加傾向

調査結果によると、2016年10月末時点で新たに開発されたサービスロボットは91機種に達しています。2016年の年末までにこの数は約109機種に増加する見込みで、過去2年間の開発台数を考慮すると、2014年の67機種、2015年の82機種に比べ、2016年は133%の増加を示しています。国内におけるサービスロボットの成長は明らかで、調査開始以来、高いペースでの発展が続いています。

注目すべき開発ジャンル

2016年に特に注目されたのは「見守り・コミュニケーション」ジャンルです。この分野のロボットは、全体の約15.4%を占めるなど、多くの開発が行われています。その他のジャンルとしては「アミューズメント」約13.2%、および「介護・福祉」が約12.1%、そして「清掃」が約11.0%と続いており、上位4ジャンルだけで全体の半数以上を占めています。このことから、特定のニーズに対応したロボットの開発が進んでいることが伺えます。

ジャンル別新規開発ロボット数の推移

調査データに基づくと、「見守り・コミュニケーション」ロボットは特に成長を遂げています。2014年に2機種、2015年に9機種だった新規開発数が、2016年にはおよそ17機種にまで増加することが予想され、前年比で187%の成長、2年前と比較すれば840%の驚異的な伸びを示しています。これにより、このジャンルがサービスロボット開発の中心的な要素となっていることは明確です。

調査方法について

この調査は、アスラテックの社員が書籍、雑誌、プレスリリース、インターネット情報など様々な資料を元に実施されたものです。また、展示会での実物確認も行われ、信頼性の高い結果が得られています。参照したメディアには『日刊工業新聞電子版』や『Engadget日本版』などが含まれています。

アスラテック株式会社の概要

2013年に設立されたアスラテック株式会社は、ロボット制御システム「V-Sido OS」の開発と販売を基盤に、ロボットビジネスのコンサルティングも行っているロボット専門企業です。今回の調査結果は、今後のサービスロボット市場における方向性を示す重要なデータとなるでしょう。

今後も、国内でのサービスロボット開発の進展に注目が集まります。