太陽光と農業融合
2018-08-09 11:00:19
太陽光発電と農業の共生を目指す新サービスの展開
ソーラーシェアリングで新たな農業の未来を切り開く
近年、農業と太陽光発電事業を結びつけた「ソーラーシェアリング」が注目を集めています。このモデルでは、農業を行いながら発電も行うことで、農業収入や売電収入を得ることができます。農業従事者にとっては持続的な収入源となり、耕作放棄地の有効活用や農業人口の減少に対する一つの解決策として期待されています。
ソーラーシェアリングの現状
農林水産省は2013年と2018年に農地の利用に対する規制を緩和し、自然エネルギー発電設備を設置するための農地転用許可が年間約1万件と急増しています。一方で、2017年時点でのソーラーシェアリングに関連する新規農地転用許可はわずか1,182件であり、普及は思わしくありません。この背景には、発電事業と営農を同時に行うための専門的な知識や経験を持つ事業者の不足があります。
新たなサポートシステムの確立
このような現状に対処するため、juwi自然電力オペレーションと千葉エコ・エネルギーが業務提携し、新サービス「農業を応援するオーダーメイドメンテナンスサービス」を開始しました。juwi自然電力オペレーションは数多くのメガソーラーの運営・保守実績を持つ企業で、自然エネルギーに関する幅広いノウハウを備えています。一方、千葉エコ・エネルギーは、ソーラーシェアリングに特化した農業支援の実績があり、自社の発電所で農業と発電を同時に実施しています。
サービスの内容
「農業を応援するオーダーメイドメンテナンスサービス」では、ソーラーシェアリングに興味を持つ事業者や営農希望者、投資家などへのマッチング、資金調達、事業支援、運営・保守(O&M)などをワンストップで提供します。発電事業の経験がない農業従事者でも、安心してソーラーシェアリング事業を始められる環境を整えており、それが市場拡大の一助となることを目指しています。
取り組みの実績
自然電力グループは、2017年にソーラーシェアリングのコンサルティングを専門とする千葉エコ・エネルギーと業務提携を結び、様々な普及活動を行ってきました。また、営農型太陽光発電所『新潟鈴木ファーム太陽光発電所』の開発も手掛け、現在も運営・保守の業務を続けています。
未来への展望
このような取り組みを通じて、同社は持続可能な営農モデルの確立と普及を進めており、地域の農業を支えるだけでなく、環境への配慮も形にして改革を促進しています。太陽光発電と農業の融合は、今後の地域振興に不可欠な要素となるでしょう。
ぜひ、この新たなサービスを通じて、農業と太陽光発電の未来を共に創造していきましょう。
会社情報
- 会社名
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juwi自然電力オペレーション株式会社
- 住所
- 東京都文京区本郷4-9-22本郷フジビル3F
- 電話番号
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