白金ザ・スカイが2024年IES照明アワードで優秀賞を受賞！

2023年2月に竣工した「白金ザ・スカイ」は、東京都港区に位置する大規模な複合施設です。収容面積は約135,000平方メートルで、高さ156メートルの集合住宅を中心に、エントランスホールやラウンジ、様々な共用スペースが用意されています。このプロジェクトにおいて、パナソニック株式会社のエレクトリックワークス社が手がけた照明設計が、2024年のIES（Illuminating Engineering Society）照明アワードで「Award of Merit」を受賞。これは、「白金ザ・スカイ」が持つ照明の美しさや機能性が極めて高く評価された結果です。

IES照明アワードは、照明設計における国際的な権威として知られ、照明デザインの専門性や創意工夫、オリジナリティを評価するもので、「Award of Merit」は特に優れた照明デザインプロジェクトに贈られます。今回の受賞は、株式会社梓設計、株式会社乃村工藝社A.N.D.、および光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所との共同成果として認められたものです。

受賞した照明設計の特長は、インテリアに溶け込む間接照明と、グレアレスダウンライトによって形成された上質な光環境です。照明は、施されたアート作品を際立たせるための工夫が随所に見られ、まるでギャラリーのような雰囲気を醸し出しています。特に、天井が約10メートルという空間は、浮かぶアート作品を照らすために最適な照明デザインが施されています。

照明設計チームは、照明器具の存在感を抑えつつ、アート作品やテーブルなどの特定の対象物に焦点が当たるように配置しました。この戦略によって、白金ザ・スカイの内装全体が洗練された印象を与え、訪れる人々にとっても特別な体験を提供します。これにより、居住者や訪問客が同時にアートと照明の融合を体感できる仕組みが実現されています。

この評価は、パナソニックの照明技術だけではなく、デザインの視点からも非常に重要な意味を持っています。これからの照明デザインにおいて、空間の美しさや居心地の良さを考慮することはますます重要になるでしょう。白金ザ・スカイが示した新しい照明の在り方は、今後の設計のインスピレーションとなるはずです。