フサヒゲルリカミキリ3D NFT、販売スタート
2023年6月4日、虫の日に合わせて「フサヒゲルリカミキリ3D NFT」の販売が開始されました。このプロジェクトは、絶滅危惧種に指定されているフサヒゲルリカミキリの保護を目的としています。かつては北海道や本州に広く生息していたこの虫ですが、現在確認されている生息地は岡山県真庭市の蒜山地域のみであり、その絶滅は深刻な問題となっています。
このNFTを購入することで得られる売上は、フサヒゲルリカミキリの生息環境の改善に向けた環境保全活動に使用されます。具体的には、ユウスゲの種子の採取・栽培・植栽、生息環境の草刈り、ニホンジカから植物を守るための電気柵設置などが考えられています。これらの活動を通じて、絶滅危惧種の数を増やすことを目指しています。
NFTの詳細と購入方法
「フサヒゲルリカミキリ3D NFT」の販売価格は3000円で、クレジットカードでの購入が可能です。NFTを購入すると、特典としてフサヒゲルリカミキリの3Dデジタル標本が得られます。このデジタル標本は、実際のフサヒゲルリカミキリを基にしており、Gaussian Splatting技術を用いて作成されています。体長約1.5センチのこの虫の多角的なモデルが特徴で、購入者は異なる角度からこの3Dデータを楽しむことができます。
さらに、このモデルは仮想空間で使用することも可能で、利用者はそのデジタル標本を通じて絶滅危惧種についての認知を高めることができるでしょう。
密猟からの保護
フサヒゲルリカミキリは、環境変化だけでなく、未だ密猟の影響を受けており、購入者はこの3Dモデルを手にすることで、密猟の抑制にも寄与できることを狙っています。今回のNFTは、ブロックチェーンに記録される特別な存在で、絶滅危惧種を見過ごす時代を終わらせるための重要な一歩となることを期待しています。
真庭市と地域の取り組み
「フサヒゲルリカミキリ3D NFT」は、ネイチャーダオ真庭3100プロジェクトから生まれました。この取り組みは、NFTや3D技術を駆使して岡山県真庭市の自然と文化を守り、未来へ繋げることを目指しています。真庭市は、木質バイオマス発電や資源循環型の生活基盤作りに取り組み、持続可能な地域作りを推進しています。
また、蒜山自然再生協議会も地域の生態系を保持しながら、持続可能な自然環境の維持に努めています。地域の自然は人々の生活と結びついて形成されたものであり、その継承は喫緊の課題です。
ウェビナーの開催
さらに、7月2日には「フサヒゲルリカミキリ3D NFT」と「ネイチャーダオ真庭3100」の活動に関するウェビナーが開催されます。このイベントでは、プロジェクトの構想や背後にある様々な取り組みについての詳細が語られ、今後の展望にも触れられます。地方を活性化させるための新しい試みが注目されている中、このウェビナーは多くの人々にとって貴重な情報源になるでしょう。
まとめ
フサヒゲルリカミキリ3D NFTは、絶滅危惧種の保護と地域の持続可能な発展を目指す素晴らしいプロジェクトです。この取り組みを通じて、多くの人々が環境保全に参加し、未来の環境を守るための意識を高めてほしいと思います。ぜひ、この機会にフサヒゲルリカミキリの保護に貢献しましょう。