カンボジアにおける教育支援の取り組み
2025年7月19日、カンボジアのシェムリアップで行われた小学校の引き渡し式に、日本人女性が出席しました。この女性は、株式会社旅とえがおの代表である豊田かか氏で、彼女の企画したクラウドファンディングによって、カンボジアに新たな小学校が誕生しました。この取り組みは、単なる学校建設に留まらず、教育を通じた平和の構築を目指すものでした。
引き渡し式の詳細
引き渡し式には、カンボジアの教育省や学校関係者に加え、クラウドファンディングの支援者である日本からの11名が参加しました。新しい校舎には2教室とトイレが備えられ、正式にカンボジア政府に引き渡されました。この校舎が地域の子どもたちに教育の場を提供する重要なステップとなることでしょう。
比較的平和の中での教育支援
現在、タイとカンボジアの国境付近では軍事衝突が発生しており、日本外務省が「渡航中止勧告」を発令している深刻な状況です。そんな中で開催された引き渡し式は、教育を通じて築かれる平和の可能性を示しています。豊田氏は「このような困難な時期だからこそ、教育支援を通じて子どもたちの未来を支えていきたい」と語っています。
支援者と地域との新たな絆
プロジェクトを主導した豊田氏は、学校建設と並行して「学校建設ツアー」を実施し、クラウドファンディングの支援者が現地を訪れて軽作業を行う機会を設けました。これにより、支援者と現地の子どもたちとの直接的な交流が生まれました。従来の「お金を提供するだけ」ではなく、顔が見える関係を構築する新しいモデルが形成されています。
クラウドファンディングの成果
このプロジェクトは、2024年11月3日から12月25日の間に行われ、168名の支援者によって、総額5,047,194円の資金が集まりました。その内訳は、クラウドファンディングが4,282,000円、銀行振込が765,194円という結果です。支援率は171%に達し、カンボジアの関係者から「新しい支援者エンゲージメントの手法」として高く評価されています。
教育支援がもたらす影響
豊田氏は、この取り組みを通じて多くの人々がカンボジアの現状に関心を持ち、同世代の女性たちが未来に向けてのヒントを得ることを期待しています。また、関心を持った方々への取材や事業提携の呼びかけも行っています。彼女の取り組みが新しい道を切り拓くきっかけとなることを願ってやみません。
会社情報
株式会社旅とえがおは、神奈川県西区に本社を構え、2024年に設立された新しい企業です。主にカンボジアの学校建設をはじめ、フィリピンの貧困支援やおやこ留学の企画運営など、多岐にわたる活動を行っています。詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。
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