新サービス「Shaperon SeminarHub」の登場
製薬業界での講演会の効率的運営を目指す新たなサービスが登場しました。株式会社シャペロンは、2025年7月より、「Shaperon SeminarHub(β版)」の提供を開始することを発表しました。このサービスは、エリア講演会に特化しており、集客からフォローまでの一連のプロセスを支援する内容になっています。
事業背景と開発の経緯
株式会社シャペロンは、すでにMR(医薬情報担当者)向けのプロモーションツール「Shaperon Email」を提供しており、主に医師向け講演会の集客やフォローを支援してきました。しかし、地域単位で行われる「エリア講演会」は、全国規模の講演会とは異なる多くの課題を抱えていました。集客の効率化、フォローの徹底、そして視聴履歴の管理といった面での非効率が続いており、その解決策としてこの新サービスが開発されました。
具体的には、以下のような課題が挙げられます:
- - 集客の難しさ: エリア講演会用に個別のテンプレートを用意することが困難であり、MRが個別に案内メールを作成しなければならない非効率な状況が続いていました。
- - フォローの徹底不足: 各MRが視聴履歴に基づいてメールを個別に作成・送信するため、フォローをしきれないことがありました。
- - ログ蓄積の手間: ZoomやTeamsなどの冠視聴サービスによる視聴履歴の管理を手動で行う必要があり、時間と手間がかかる問題がありました。
Shaperon SeminarHubの特徴
この新しいクラウドサービス「Shaperon SeminarHub」は、エリア講演会を支援するために設計されており、以下の主な特長を持っています。これにより、MRの業務効率が飛躍的に向上することが期待されます。
1.
案内の自動化: 講演会情報を簡単に登録することで、数クリックで複数の医師に案内メールを一斉送信できます。これにより、時間が短縮され、ターゲット医師への案内を効果的に行えます。
2.
フォローメールの迅速送信: 講演会への参加予定をリアルタイムで把握し、数クリックでフォローメールを送付することができ、応答を促すことが可能になります。
3.
視聴ログの統合管理: ZoomやTeamsなどの視聴サービスの情報をAPIで統合し、手動でのCRM登録が不要になります。これにより、MRが本来の業務に集中できる環境を整えます。
利用開始と今後の展望
すでに一部の製薬企業ではβ版の使用が始まっており、特定の医師へのエリア講演会案内率が従来の2〜3倍に増加したというデータも出てきています。これにより、業界全体の集客効率が著しく向上する兆しが見えています。
シャペロンは、今後も利用者からのフィードバックを迅速に反映させながら、2025年の秋頃に正式なリリースを予定しています。さらなる機能強化や、全国規模での講演会にも適用できる機能を開発することで、製薬業界のデジタルトランスフォーメーションを推進していきます。
会社概要
株式会社シャペロンは、2017年に設立され、東京都世田谷区に本社を置いています。代表取締役CEOは、阪本怜氏が務めています。同社は、製薬コンプライアンスをAIで支えることを掲げ、様々なプロダクトを展開しています。
詳細な情報や導入に関する問い合わせは、
こちらをご覧ください。