生成AI導入実態調査の結果
株式会社デイトラ(東京都豊島区、代表取締役:大滝昇平)は、企業における生成AIの導入状況を把握し、その課題を明らかにするために独自の調査を行いました。この調査は、インターネットを通じて1,447名の企業社員を対象に、2024年7月5日から6日にかけて実施されました。調査の結果、企業の76.5%が生成AIを活用していないことが判明しました。
1. 生成AIの活用状況
調査では、企業全体の回答として「生成AIを活用している」と答えたのは11.5%、検討中が12.0%という結果に対し、76.5%が未導入となっていました。個人レベルで見ても、活用しているのは9.1%、検討中が10.5%で、80.4%が未導入という現状です。
さらに分野別に見ると、顧客サービスにおける活用度は13.1%、マーケティングは10.6%、業務効率化・自動化が11.6%となっており、他の分野に比べて比較的高い数値が見られました。しかし、人事・採用や財務・会計における活用割合は低く、これらの分野には慎重なアプローチが求められることがうかがえます。
2. 生成AI導入の主な課題
調査結果から導入の主な課題として指摘されたのは、導入コストが33.7%と最も多く、続いて技術的な難しさ31.9%、従業員のスキル不足が30.7%というものでした。このことから、企業が生成AIの導入を躊躇する理由が明確になりました。
3. 効果と課題のバランス
生成AIの導入による効果として、業務効率の向上が39.8%、コスト削減が38.0%と回答されました。これには多くの企業が期待する効果が表れています。一方で、技術的なハードルやスキル不足といった課題が、導入を進める上での障壁となっていることが示されました。
4. 今後の展望
調査において興味深い点は、今後2年間での生成AI投資の予測です。28.0%の企業が投資を増加させると回答しましたが、61.4%が「変化なし」と答えたことから、多くの企業が現状維持を選ぶ姿勢が浮かび上がります。このような中で成功を収める企業が他へ与える影響も大いに期待されます。
また、調査に対する考察としてセキュリティリスクや倫理的問題も考慮されるべきです。特に、機密性の高い分野ではこれらのリスクが導入に対する障害と考えられています。
まとめ
本調査から、日本企業の生成AI導入状況が初期段階にあることが示されました。しかし、約3割の企業が今後投資を増加させる見込みがあるため、少しずつではありますが導入が進むことは期待できます。
デイトラの取り組み
デイトラでは、AIに関する最新情報を学べるサイト「AI業務大全」を開設し、従業員のスキル不足に対応した無料講座「AI実践道場」を提供中です。今後はより多様なカリキュラムの開発を進め、企業のAIリテラシー向上に寄与していく予定です。これが日本企業における生成AI導入促進に繋がることを期待しています。
会社情報
株式会社デイトラ
- - 所在地:東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
- - 設立:2019年5月27日
- - 事業内容:メディア事業、オンラインスクール
- - 資本金:1,000,000円
詳しい情報や調査結果は、
株式会社デイトラの公式サイトでご覧いただけます。