名古屋市のオフィス市場は、最近のレポートによると空室率が3ヶ月連続で改善を見せています。三幸エステート株式会社が発表した2024年12月度のオフィス賃貸状況によれば、名古屋市の空室率は前月比で0.13ポイント減少し、4.06%に達しました。これは2021年5月以来、初めて3%台が見えてきた状況です。
主要なエリアでは名駅、栄、伏見などの大規模ビルで、注目される新規の開設やテナントの集約移転が進んでおり、空室面積の消化が着実に進行しています。特に「名古屋伏見Kフロンティア」という大型ビルは、移転を検討する企業の注目を集めています。
また、昨年竣工したビルにテナントが移転した結果、二次空室もほぼ解消され、オフィス需要が活発化している模様です。これに伴い、需給バランスは徐々に厳しくなっていると見られ、今後の動向が期待されます。
さらに、名古屋市の空室状況のほか、潜在空室率も前月比で0.15ポイント減少し、5.36%に達しました。幅広い業種でのオフィス需要が見込まれ、大規模な面積を必要とする企業や、築年数が浅く価格が高めのビルでも成約の事例が増えている点に注目です。
募集賃料は、前月からの微増で12,629円/坪となり、12,000円/坪台半ばで小幅な動きが続いています。このような状況から、オフィス市場が再び活気を取り戻しつつあることが伺えます。
三幸エステートは名古屋市を含む全国6大都市の大規模ビルのマーケットデータを随時更新しており、最新の情報は公式ウェブサイト(
三幸エステート)から確認可能です。2025年に寄せられる新たなオフィス供給の動向や賃料、空室率など、今後の展開が非常に楽しみな状況です。
名古屋市のオフィス市場はまずまずの回復基調に入り、テナントにとって選びやすい環境が整いつつあります。オフィス戦略を見直す企業にとって、今が最適なタイミングかもしれません。28万坪という大量面積のオフィスが供給される2025年の展望にも注目が集まっています。
名古屋市のオフィス市場は、引き続き動向を見守る価値のあるエリアの一つです。