次世代型ソーラーセル実用化へ!東京都と東芝が共同検証事業を開始
東京都と東芝が次世代型ソーラーセルの実用化に向けた共同検証事業を開始
東京都港湾局と東芝エネルギーシステムズ株式会社は、次世代型ソーラーセルの有効性検証事業を開始しました。この事業は、オフィスビル内などでの活用を見据え、室内環境における発電継続性や耐久性を検証することを目的としています。
次世代型ソーラーセルの特徴
今回の検証事業で使用されるのは、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた次世代型太陽電池です。従来のシリコン系太陽電池に比べて、以下のような特徴を持っています。
薄く軽くフレキシブル: 設置場所を選ばない
大量生産の可能性: 製造コストの低減が見込める
日本発の技術: 原材料のヨウ素は国内産が豊富
検証内容と期間
検証事業では、東芝グループが開発した世界最高水準の発電効率を持つフィルム型モジュールを用い、建物内に曲面設置して、以下の項目を検証します。
室内環境(LED照明など)での発電継続性
* 耐久性
検証期間は2024年8月28日から2027年3月31日までの予定です。
脱炭素社会の実現に向けた取り組み
東京都港湾局は、臨海副都心において、事業者や研究機関と連携し、先駆的な脱炭素化に取り組んでいます。本事業を通じて、次世代型ソーラーセルの実用化に向けた技術開発を推進することで、脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保を目指しています。
見学について
本事業の検証の様子は、東京都港湾局のウェブサイトから見学の申し込みができます。見学は2024年8月28日以降、平日の9時00分から16時00分まで可能です。
今後の展望
今回の検証事業を通じて得られたデータは、次世代型ソーラーセルのさらなる開発と実用化に役立てられると期待されています。将来的には、オフィスビルや住宅など、さまざまな場所で次世代型ソーラーセルが活用されるようになることが期待されます。