株式会社Jmeesが世界一に輝く!
医用画像処理とコンピュータ支援外科の最前線で活躍する株式会社Jmeesが、国際会議MICCAIで開催された画像認識コンペティションで見事世界一の座を獲得しました。この快挙は、手術映像中での臓器の位置をトラッキングするAI技術における高度な成果の証です。
MICCAI Challengeとその意義
MICCAI(Medical Image Computing and Computer-Assisted Intervention)は、医用画像処理やコンピュータ支援外科技術の旗艦イベントであり、毎年開催されるMICCAI Challengeは、世界中の大学や研究機関が参加し、新しい技術の開発を競い合います。Jmeesが参加したのは、手術関連のタスクを専門にしたSurgTコンペです。このコンペでは、外科手術映像特有の困難な条件下でも、臓器や組織の位置をどれだけ正確にトラッキングできるかが試されます。
AIによる手術映像の自動認識技術
Jmeesでは、手術動画をAIを用いて自動的に解析し、外科医の認識力を高める技術を開発しています。特に外科手術映像では、出血や臓器の変形、手術器具ついているミストの影響など、厳しい条件が多く存在します。そのため、強靭で高精度なトラッキングが不可欠です。今回のコンペでJmeesが開発した新しい手法は、他の参加者を圧倒する成果を上げ、1位を獲得しました。
専門的な手法の効果
競技の評価指標であるEAO(Expected Average Overlap)の結果によると、Jmeesの手法は0.583という驚異的な数値を記録しました。対する2位は0.405、3位は0.302と、他者を大きく引き離す結果となったことからも、その認識精度の高さが伺えます。これにより、Jmeesの技術は世界中の医療現場での応用が期待されています。
未来の医療に向けた新たな挑戦
Jmeesの設立は2018年であり、国立がん研究センター東病院からの生まれたスタートアップです。ミッションとして『すべての人々に安全で質の高い治療を届ける』とし、外科医をAIで支援する技術を開発し続けています。従来の手術技術では、熟練医の直感や経験が注目されがちでしたが、AIによってその負担が軽減されることが期待されます。AI手術支援システムは、手術中の判断力や計画力を解析し、医者がより安全な手術を実施できるようにリードします。
まとめ
株式会社Jmeesの取り組みは、今後の外科医療において大きな変革をもたらす扉を開くものです。手術映像のリアルタイム解析技術による支援が、患者のQOL向上と医療コスト削減に直結するのは間違いありません。これからの展開が非常に楽しみです。
お問い合わせ先
株式会社Jmees 代表取締役 松崎博貴
住所:千葉県柏市柏の葉5丁目4番地6 東葛テクノプラザ605号室
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