モーリーと藤原の対談
2025-01-10 11:29:13

不透明な世界経済と日本の未来を探る対談:モーリー・ロバートソン氏と藤原卓行氏

不透明な世界経済と日本の未来を探る対談



新春の特別対談に登場したのは、経済学者でありタレントとしても知られるモーリー・ロバートソン氏と、JTBコミュニケーションデザインの藤原卓行社長です。彼らは、急速な変化が求められる現代において、日本がどのように未来を切り開いていくかについて熱く語り合いました。特に、世界経済の不透明感が増す中、日本がどんな戦略を持って次の時代をリードすべきかというテーマが中心に据えられました。

不安定な世界の中での日本の立ち位置


ロバートソン氏は、世界の株式市場のボラティリティの高さや国際情勢の不安定さから、日本経済に対する期待が必ずしも低くないと考えています。「日本は変化が緩やかであることが逆に安定感を生み出している」との見解を示し、一度決定された方針が政権交代によって大きく変わることは少ない点を強調。このことが、日本経済の持続性につながっていると述べました。さらに、藤原社長も「個人消費は引き続きゆるやかに成長するだろう」と予想し、インバウンド消費が日本経済に大きな影響を与えているとも言及しました。

日本が直面する課題とその解決策


現代の日本は、少子高齢化や人手不足という深刻な課題に直面しています。藤原社長は、「企業が成長するためにはAIの活用と人的資本経営が不可欠」と力強く語り、社員の成長を促進する職場環境の整備が重要だと強調しました。また、ロバートソン氏も生産性向上やイノベーションが求められる中で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が急務であると述べています。

インバウンド消費がもたらす恩恵


インバウンド市場についての二人の意見は共通しており、その重要性が再確認されました。藤原社長は、2024年のインバウンド消費額が8兆円に達すると予測し、日本政府の観光立国のビジョンに触れながら、さらなる成長が期待されると述べました。また、ロバートソン氏は「インバウンドは日本にとってのドル箱」と表現し、外国人旅行者に向けた適切な施策の必要性を訴えました。

大型イベントがもたらす可能性


今年行われる「大阪・関西万博」についても意見が交わされ、その期待が込められました。ロバートソン氏は、万博で外国人に関西文化を体感させることが、新たなインバウンドの拡大につながる可能性を挙げ、藤原社長は「未来的な技術が集まるイベント」と位置づけました。二人は、これからの日本を支えるために国際的なイベントが持つ価値を再確認し、日本の魅力を世界にアピールすることが重要であると結論付けました。

結論としての心の要素


対談の締めくくりとして、ロバートソン氏は「心に投資をすること」が日本企業の成長に不可欠であると述べ、特にジェンダーの多様性の重要性を強調しました。藤原社長も、働きがいや働きやすさを向上させるマネジメントが、ひいては企業の価値向上につながると述べ、「人の心を動かす」経営が求められていると強調しました。

この対談は、今後の日本経済の方向性や企業戦略に対する深い洞察を提供するものであり、変革の時代における日本の未来を考える貴重な機会となりました。


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会社情報

会社名
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
住所
東京都港区芝3-23-1 セレスティン芝三井ビルディング 12階
電話番号
03-5657-0600

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