電気不要の栽培システム
2016-06-29 14:55:41
電気と機械に依存しない新たな自動野菜栽培システムの誕生
電気と機械に依存しない新たな自動野菜栽培システムの誕生
農業の未来に向けた画期的な技術が、東京都文京区のネイチャーダイン株式会社によって発表されました。彼らが開発したのは、電気も機械も使わない自動野菜栽培システム「Solar Pneumatic Bio-Cycle System」(通称SoBiC)です。このシステムは、世界初の試みとして、太陽熱と重力を活用し、シンプルな構造でありながら野菜を効果的に育成することが可能です。
SoBiCは、複雑な電子制御や高精度の機械式ポンプを一切用いず、シンプルな構造ユニットを使用しています。このユニットは太陽の熱エネルギーを利用して、現場の環境に応じた水の循環を自動的に制御します。結果として、育成プロセスをほぼ手間なく自動化することができます。
画期的な育成システムの仕組み
SoBiCの特徴は、自然のリズムに基づいた水の循環が可能な点です。この循環は、培地内に酸素を供給し、微生物の活性化を促すことで、健康的な土壌作りとともに、野菜の成長をサポートします。実際に、これまでの試験では、通常のプランター栽培と比較してほぼ100%の発芽率と優れた成育速度が確認されています。
さらに、ネイチャーダイン株式会社は「野菜のカプセル」という新しい商品も開発しました。これは、有機培養土や肥料を封入したカプセルで、SoBiCシステムと組み合わせることで、無電源で簡単に野菜を育てる一連のプロセスを実現します。
家庭でも実現可能な手軽さ
この栽培システムを利用すれば、家庭でも日当たりの良い約50cm四方のスペースがあれば、特別な手間をかけずに新鮮な有機野菜を収穫できます。従来の家庭菜園のように土作りや水やり、雑草取りが不要で、安全で健康的な有機野菜を手軽に手に入れることができます。
また、SoBiCはシステムの拡張性もあり、必要に応じて1台ずつ増設可能です。都市の屋上を活用した都市農業や緑化政策にも役立つソリューションとなるでしょう。
地球規模の課題解決に寄与
今、地球は温暖化や人口増加、環境汚染といった深刻な問題に直面しています。その中で、水不足や食料不足も大きな懸念材料となっています。SoBiCの導入によって、農業用水の節約と効率的な作物生産が可能になれば、持続可能な未来を築く一助となるでしょう。
温暖化対策や複雑な政治的解決策よりも、実際の農業で活用できる新たな技術の開発は、地球規模の問題に対する最も効果的な手段になるかもしれません。SoBiCは、電気や機械を使わず、最低限の水で作物を育てるシステムとして、多くの人々が利用可能なソリューションになると期待されています。
まとめ
ネイチャーダイン株式会社は、SoBiCを基盤にした家庭菜園市場や機動力農業への新たな提案を進めていく計画です。この画期的な技術が、今後の農業や持続可能な食料供給の在り方にどのように貢献していくのか、目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
ネイチャーダイン株式会社
- 住所
- 東京都文京区関口1-38-2エクセル早稲田1F
- 電話番号
-
03-6457-3456