FullDepthが新たな資金調達を完了
株式会社FullDepthは、茨城県つくば市に本社を置く国産水中ドローンメーカーです。このたび、シリーズDラウンドにおいて総額9.5億円の資金調達を実施したとの発表がありました。この資金をもとに、同社は水中インフラのデジタル化をさらに進めるだけでなく、水中ドローンの自動化・自律化に向けた研究開発も加速していく方針です。
資金調達の目的
今回の資金調達では、三井住友海上キャピタル株式会社、あおぞら企業投資株式会社、Beyond Next Ventures株式会社、DRONE FUND株式会社など、計9社・個人投資家が引受先となりました。 このような大規模な資金調達が実現した背景には、日本国内で進むインフラの老朽化と、それに伴う点検・調査のニーズの高まりがあります。
特に日本は海に囲まれているため、水中のインフラ点検や海洋産業を支える技術が非常に重要です。その中でも、少ない人手で高い精度の点検が求められる場面が増えています。FullDepthの取り組みは、こうした現状に対する解決策として期待されています。
具体的な資金の使途
今回調達した資金は、以下の2つの重要な領域に重点的に使用される予定です。
1.
水中デジタル化の推進:
水中計測データの収集能力を向上させることで、デジタル技術の高度化とサービスの適用範囲を拡大することを目指しています。
2.
次世代機開発(自動化・自律化)への投資:
AIを活用した自律型無人潜水機(AUV)の技術開発に注力し、遠隔操作型のROVから自律型への進化を図っています。これにより、より複雑で広範な水中調査が可能になることが期待されています。
新技術の体験提供
FullDepthは、自社オフィスにあるプールで水中ドローンの操作体験を提供しており、新技術の紹介も行っています。詳細については公式サイトから問い合わせが可能です。
水中ドローン操作体験の詳細はこちら
会社概要
株式会社FullDepthは、2014年6月に設立されました。代表取締役社長は吉賀智司氏で、産業用水中ドローンの企画、開発、販売を行っています。また、水中計測ソリューションの提供にも注力しています。
公式サイト:
FullDepth公式サイト
YouTube:
FullDepth YouTubeチャンネル
このように、水中インフラのデジタル化を進めることで、FullDepthは今後も日本の水中産業の革新を目指し続けていきます。
水中ドローン技術の発展が、これからの社会にもたらす影響は計り知れないものがあります。私たちの生活に密接に関わるインフラの維持管理において、FullDepthの挑戦から目が離せません。