Binanceが新たにAPAC地域の責任者を任命
世界最大のブロックチェーン・エコシステムを持つBinanceが、このたびSBセーカー氏をアジア太平洋地域(APAC)の責任者に任命したことを発表しました。この任命は、Binanceが2025年9月1日からの新たな成長戦略の一環として位置付けられています。セーカー氏は、APAC地域におけるBinanceの戦略的な取り組みをリードし、特に日本市場での責任ある成長を促進する役割を担います。
経験豊富なセーカー氏
セーカー氏は、公共部門やフィンテック、ブロックチェーン産業で20年以上のキャリアを持ち、法律やコンプライアンスの専門家としての豊富な経験があります。このバックグラウンドを活かし、BinanceのAPAC地域におけるビジネス運営の監視、戦略的パートナーシップの構築、そして暗号資産の普及を推進します。
彼は、規制当局との連携を強化し、急成長する暗号資産業界における発展に寄与することを目指しています。BinanceのCEO、リチャード・テン氏は、APAC地域は常にBinanceにとって重要な市場であり、セーカーの市場に対する深い理解がビジネスを次の成長段階へと導く鍵になると述べています。
セーカーの展望
セーカー氏は、次のようにコメントしています。「APAC地域は市場の多様性と規制の進展が特異な特徴を持っています。私は、才能あるチームと連携し、コンプライアンスを遵守しつつ持続可能で革新的なデジタル資産エコシステムの未来を構築することができることを非常に光栄に思います。」
さらに、セーカー氏は規制当局やビジネスパートナー、そして広範なコミュニティと緊密に協力し、APAC全体での堅固なオペレーションの確立を目指します。ユーザーの保護、透明性、長期的な規制整合性を重視するBinanceの理念に基づく取り組みが期待されます。
セーカー氏の前職と業務経験
Binance入社前、セーカー氏はCrypto.com Groupでシニアバイスプレジデントを務め、グローバル製品開発やAPACおよびMENASA地域の法務・規制分野を統括しました。また、アント・グループやロスチャイルド・アンド・カンパニー、アミコープ・グループなど、多くの金融業界で法務職を歴任し、オーストラリアでの訴訟弁護士やシンガポール金融管理局(MAS)での中央銀行弁護士としての経験も持つなど、幅広いスキルを持っています。
Binanceの世界的な役割
Binanceは、ブロックチェーンと暗号資産取引の世界的リーダーであり、取引高においてもトップクラスの規模を誇ります。利用者の経済的自由を促進することを目標に、多様な金融商品を展開。取引から教育、投資、インキュベーションまで、様々なサービスを提供しています。
さらに、Binance Japanは、日本国内における暗号資産取引の中心として、2023年8月から主に現物取引および貸出サービスを提供しています。詳細については公式サイトにてご確認ください。今後のセーカー氏のリーダーシップが、Binanceのさらなる発展に寄与することに期待が寄せられています。