若手ハンター育成
2025-12-19 10:04:34

相模原市で開催された新たな若手ハンター育成プログラム「かながわハンター塾2ndステージ」

神奈川県相模原市での若手ハンター育成プログラム「かながわハンター塾2ndステージ」



近年、日常生活圏におけるクマやイノシシの出没ニュースが増える中、神奈川県でもそれに対する根本的な対策が求められています。特に、高齢化に伴うハンターの減少が深刻な問題となっており、これらの課題を解決するために始まったのが、神奈川県が推進する「かながわハンター塾」です。このプログラムは、若手や新規ハンターを対象にした実践的な教育を通じて、狩猟技術を学び、地域における有害鳥獣対策の担い手を育成することを目的としています。

緊急銃猟制度とは


今年9月には新しい「緊急銃猟制度」が施行され、今まで以上に迅速な対応が可能になりました。この制度では、日常生活圏に野生動物が現れた場合、市長や村長の許可を得て銃器を使用して捕獲が行えます。このように、自治体にとっては猟師の育成がますます重要になっているのです。

かながわハンター塾の目的と内容


「かながわハンター塾」は、主に猟銃を使った巻き狩りの実習を中心に行われます。参加者は、安全に狩猟を行うための知識や技術を習得できる機会が与えられ、地域に貢献するハンターとして成長することを目指します。2014年度から事業が始まり、2017年度からはより実践的な「2ndステージ」に移行。今回の実習は、相模原市の緑区・鳥屋猟区で行われ、県内の各猟区での現場実習が行われました。

参加者の様子


令和7年12月7日に開催されたこのプログラムには、川崎市や横浜市、小田原市、そして秦野市から10名の参加者が集まりました。その中には3名の女性や夫婦での参加者も見られ、参加者たちは真剣に獲物を狙い、解体作業においても丁寧な手つきが印象的でした。

現場での実習 ~組猟~

鳥屋猟区に到着後、参加者たちは猟区内での役割を分担しました。獲物を追い立てる役割を果たしたのは神奈川県猟友会の青年部で、参加者はそれぞれの立間などで待機。緊張感が漂う中、銃声が響き渡り、2頭のニホンジカが捕獲されました。参加者たちは、その感触や緊張を体験し、「次は自分が捕りたい」と意欲を見せています。

現場での実習 ~解体~

捕獲後は、実際に獲物の解体作業を通じて、食料としての命についての理解を深めました。猟友会の指導のもと、ナイフ一つで獲物の肉と皮を分ける作業は、初めての参加者にとっては大きな挑戦でしたが、自分なりの方法を確立する過程で有意義な時間となりました。

鳥屋猟区の役割


今回の実習が行われた鳥屋猟区は、相模原市南西部に位置し、大正10年からの歴史を持つ公営の猟区です。アクセスが良く、豊かな環境に恵まれているこの猟区は、ニホンジカやイノシシを含む多様な生物が生息しています。また、地域団体が運営し、巡視員による管理が行われているため、安全な狩猟環境が提供されています。初めて訪れる参加者でも安心して活動できるよう、随時案内人が同行し、ハンター育成に貢献しています。

今後もこのプログラムは、狩猟文化の継承と地域の獣害対策において重要な役割を果たすことが期待されています。

鳥屋猟区基本情報


  • - 開猟期間: 11月15日から翌年2月末日まで
  • - 開猟日: 開猟期間中の土曜日、日曜日、祝日(元日を除く)
  • - 入猟承認料: 1日1人6,300円
  • - 主な狩猟鳥獣: ニホンジカ、イノシシ、キジ、ヤマドリなど
  • - その他: 狩猟免許取得が必要。入猟手続きは5日前までに。詳細はこちらを参照。


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会社情報

会社名
相模原市役所
住所
神奈川県相模原市中央区中央2-11-15
電話番号
042-754-1111

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