阪急電鉄、WEB予約で実現する新たな介助サポート
2023年4月24日、大阪を拠点とする阪急電鉄が新たに導入した介助予約システム「PAパッセンジャー」が始まりました。本システムは、英国のスタートアップ企業であるTransreport Limitedが提供しており、駅係員による乗降サポートを事前にWEBで予約できるサービスです。これにより、お客様はより安心して駅や電車をご利用いただけるようになります。
事前予約の利便性
「PAパッセンジャー」の導入により、介助が必要な方は乗車日の70日前からWEB上で簡単にサポートを予約することが可能です。テクノロジーの力を借りて、乗車駅や降車駅、乗車日時を選び、必要なサポート内容を入力するだけで、スムーズに予約が完了します。駅係員はこの情報を専用のアプリで受け取り、迅速に対応できる体制が整っています。
アクセシビリティの向上
本サービスは、障がいを持つ方の視点を取り入れる「アクセシビリティ委員会」の協力を得て開発されています。この委員会には、さまざまな障がいがあるメンバーが参加しており、実際の利用者のニーズに応える形で、画面の見やすさや情報の理解を助けるための工夫が施されています。たとえば、視覚障がいを持つ方が使用する放送機器に配慮したデザインが施されています。
確かな手順でのサポート
サポートの予約手順は非常に簡単です。利用者は経路を選択し、必要なサポート内容を選択後、そのリクエストを送信します。このリクエスト情報は、駅係員が迅速に確認し承認することで予約が確定し、利用者には確認のメールが届きます。このように、透明で効率的なプロセスを通じて、安心してサービスを利用することができます。
今後の展望
この新システムは、阪急電鉄全87駅で利用でき、特に「天神橋筋六丁目駅」を除くすべての駅が対象です。今後も阪急電鉄では、利用者のこまやかなニーズに応じて、さらなるサービス改善に努め、より安心で快適な鉄道利用体験を提供することを目指しています。
今回の「PAパッセンジャー」の導入は、障がい者の移動の自由をより確かなものにする一環であり、利用者の満足度向上にも寄与することが期待されます。今後も、各種サービスの向上に向けた取り組みが注目されるところです。
詳細については、阪急電鉄の公式サイトまたは関連リリースをご覧ください。