タイで進む脱炭素化支援プログラム
最近、タイ国内の日系グローバル企業やそのサプライチェーン企業を対象にした脱炭素化実務者の育成研修が、デジタルグリッド株式会社を中心とした4社によって実施されることが決定しました。このプログラムは、AEM-METI経済産業協力委員会(AMEICC)の「ASEAN GX/DX人材育成支援プログラム」に採択されたもので、2024年7月に認定を受けました。
脱炭素化が求められる背景
近年、タイにおいて日系企業が脱炭素化のニーズを強く抱くようになり、欧米からの脱炭素化要求も高まっています。このような背景から、GX(グリーントランスフォーメーション)をリードできる人材の育成が重要視されています。本プログラムは、タイの実情に即した教育内容を提供し、企業の競争力向上を目指します。
プログラムの詳細
このプログラムは、日系グローバル企業およびそのサプライチェーン企業で脱炭素活動に従事するタイ人の管理者や実務リーダーを対象に、座学や実地研修、e-learningを通じて実施されます。研修のスケジュールは以下の通りです:
- - 座学:2024年9月5日から9月27日まで、毎週木曜日と金曜日
- - 実地研修:座学後3ヶ月間で3日間
- - e-learning:2024年9月5日から11月30日まで
参加者は118,000THBの研修費用のうち、半額の59,000THBが補助金として支援されるため、参加しやすい構造となっています。また、研修はチョンブリー県にあるSumipol Institute of Manufacturing and Technology(SIMTec)で行われる予定です。
提供プログラムの内容
参加企業は脱炭素化に必要な多様なテーマをカバーしています。具体的には以下の内容が含まれています:
1. 脱炭素の背景や世界の動き、企業が取り組むべき課題(デジタルグリッド)
2. GHGプロトコルに基づく温室効果ガスの算定方法(Zeroboard (Thailand))
3. タイにおける工場の省エネ手法(Act to Zero Institution (Thailand))
4. 再生可能エネルギーの導入ポイントや投資効率に関する知識(FD)
プログラム参加の意義
この研修プログラムに参加することで、脱炭素化に関する知識を深め、実務に活かすことができるでしょう。また、日本政府の補助金を活用することで、経済的な負担も軽減され、幅広い企業が参加しやすくなります。
申し込み方法
興味がある方は、デジタルグリッドのGX navi®サービスページから詳細を確認し、申し込みの手続きを行うことが可能です。
脱炭素化は企業の持続可能な成長に必要不可欠な要素です。新たな人材育成プログラムを通じて、多くの企業が環境対応を進め、競争力を強化していくことが期待されます。