就職活動における生成AI活用の実態
株式会社SHIFT AI(東京都渋谷区)は、276名の大学生を対象に「就職活動における生成AI活用の実態調査」を行いました。調査の結果、企業がAI利用を禁止しているにもかかわらず、多かったのは学生たちの実態で、64.6%が「一部活用」または「フル活用」を選択している状況が浮き彫りとなりました。この調査結果には、企業の禁止方針に反する形で学生たちがAIを利用する実態が示されています。
調査結果のポイント
1.
禁止ルール下でも6割以上が利用意向
志望企業が生成AIの使用禁止を明言している場合、64.6%の学生がそれでも一部または完全に活用する意向を示しました。これに対し、13.9%の学生はその企業を受けることは取りやめることを選択しており、AI利用に関する企業のルールが実際には機能していない可能性を示唆しています。
2.
「バレる不安」と品質調整
AI生成物の提出において、73.6%の学生が提出時に「バレる不安」を抱えています。しかし、その解決策として38.6%は「自分の言葉にリライトして提出する」と答えており、学生たちは自動生成だけに頼らず、自己の言葉での品質調整を行っている様子が伺えます。
3.
各プロセスでの効率化
学生たちはAIを利用することによって、ES作成や企業研究、面接対策などの各プロセスで約6割が効率化を実感しています。特に、ES作成において65.4%がAIによる支援を感じており、AIが就職活動において不可欠なツールとなっていることが分かりました。
4.
AI利用の主な場面
実際のAI利用状況としては、「ES・履歴書の作成」が55.4%と最も多く、次いで「文章の校正・推敲(41.1%)」や「自己分析(35.7%)」が続き、利用が単なる情報検索から実際の提出物作成へとシフトしていることが浮き彫りになっています。
調査の概要
この調査は2026年2月2日から2月9日の間に、全国の大学生280名を対象にインターネットで実施されました。対象者は生成AIを利用した経験がある学生であり、AI活用の状況を多角的に分析することを目的としました。
SHIFT AIについて
株式会社SHIFT AIは、日本をAI先進国にすることをミッションに掲げ、生成AIのビジネス活用を促進するコミュニティを運営しています。会員数は25,000人を超え、法人向けのリスキリングサービスや教育機関向けプログラムを提供しており、AI人材の育成に力を入れています。
AIが就職活動においてどのように活用され、また学生たちの心理や行動にどのような影響を与えているのかを示す今回の調査結果は、企業側にも新たな戦略を考えさせる重要なデータとなるでしょう。