医療機関向けAIレセプト管理SaaS『Reze』が進化
株式会社mutexが手掛ける医療機関向けのAIレセプト管理ソフトウェア『Reze(レゼ)』が新しい機能をリリースしました。この機能は、「症状詳記」を自動生成するAI技術を活用したもので、医療現場における業務の効率化を図ります。
症状詳記とは?
症状詳記は、診療報酬の請求に必要な根拠を示す重要な文書です。医師と医事課スタッフは協力して内容を整理しなければならず、このプロセスが煩雑化することがあります。このため、記載作業が後回しになり、請求漏れや収益損失を引き起こすことも少なくありません。この新機能は、レセプト作成の過程をスムーズに進めることを目的に設計されています。
新機能の概要
新しい「症状詳記のAI自動生成機能」は、電子カルテやオーダリングシステムからデータをコピー&ペーストし、一文の指示を入力するだけで、その情報をAIが解析して症状詳記を生成します。これにより、医師や医事課間のコミュニケーションコストを削減し、業務運用の負担を軽減します。
特に重要なのは、高精度な文面を生成できるAIが、類似のレセプトを参考にし、最小限の入力で詳細な情報を出力してくれることです。
実運用を重視した設計
この機能は、実際の運用を考慮して設計されています。操作は直感的で、医師と医事課の情報共有がスムーズに行える画面レイアウトが採用されています。また、レセプトにはタスクを結びつけることができ、そのタスク内で自由にチャットを行う機能も備えています。
医師は生成された内容を確認し、必要に応じて修正した後、ワンクリックで承認できます。これにより、作成から承認までのプロセスが迅速化され、医療機関全体のレセプト業務を効率化します。
今後の展開と方向性
株式会社mutexは、今回の新機能のリリースを契機に、以下の取り組みを順次進めていく予定です:
1.
返戻・査定管理機能の改善:現在利用中の返戻・査定管理機能を、より使いやすい形にアップデートし、UI/UXの改善を実施します。
2.
AI精度の向上:蓄積された診療データを活用し、医療現場での使用において、より精度の高い出力を目指します。
3.
自動化機能の実装:レセプト点検や返戻・査定対応の範囲においても、AI技術を活用した業務の効率化・自動化を行うことで、医療機関の貴重なリソースを本来の診療活動に集中させることができる環境を目指します。
企業情報
株式会社mutexは、2022年に設立され、東京都文京区を本社とし、医療業界向けソフトウェアの開発を行っています。
詳しい情報については、
公式サイトをご覧ください。
また、『Reze』のサービスに関する詳細は、こちらの
サービスサイトをご覧ください。