K-SECトップオブトップス講習会2024を振り返る
令和7年3月26日から28日にかけて、高知県南国市に位置する高知工業高等専門学校で「K-SECトップオブトップス講習会2024」が開催されました。この講習会は、KOSENサイバーセキュリティ教育推進センター(K-SEC)が主催し、サイバーセキュリティに特化したスキルを持つ学生たちのさらなるスキルアップを目的としています。
講習会の目的
この講習会は、2022年度から始まり、毎年開催されているイベントで、専門技術者と学生の交流を促進させる役割も担っています。特に、受講生同士や業界のプロと直接意見交換できる貴重な場であり、教育者間の連携も強化される場となっています。
講師陣とプログラム内容
今回は、三菱重工業株式会社と日本電気株式会社(NEC)のエンジニアが講師として参加しました。彼らは実務経験を持つ第一線の専門家であり、具体的な現場の問題解決に即した講義を展開しました。
初日のオープニングセッションでは、三菱重工業の講師による「OSINT C2 Hunting」というセッションが行われました。ここでは、インターネット上に存在する特定のサービスをホストするサーバを発見する技術について、ハンズオン形式で実践的に学びました。
続いて行われた交流会では、参加学生たちがそれぞれの個性を活かしたLT(Lightning Talk)を発表し、名刺交換を行いながら、チーム作りの重要な初歩を体験しました。
2日目にはNECの講師による「CTF作問にトライ!」が行われ、参加者は実際に問題作成に挑戦しました。各チームは自らのアイデアを基に競い合い、創造性豊かな問題作成に取り組みました。
最終日には、作成した問題の解答に挑むセッションが実施され、参加者は自らの課題を発表し、講評を受けました。最も印象的な問題には投票が行われ、特に「ほいカツオ色々とサンクな~🥰」チーム作成のOSINT問題が見事一位を獲得しました。
参加者の声
本講習会に参加した学生からは、積極的なフィードバックが寄せられました。例えば、「新しいツールを使うことができ、とても興味深かった」といった声や、「CTF作問を通じて、より深い理解ができた」との感想がありました。
サイバーセキュリティの重要性が高まる中、こうした講習会は学生にとって貴重な体験となり、実践的スキルを磨くための重要なステップです。また、他校の生徒や企業との交流を通じて、ネットワークを広げられる貴重な機会でもあります。
これからの展望
K-SECは、今後もこのような学びの機会を定期的に提供し続け、次世代のサイバーセキュリティ専門家の育成を目指します。サイバー空間の進化に伴い、常に新しい知識と技術の習得が求められる時代にあって、こうした講習会の役割は今後ますます重要になっていくでしょう。
この講習会を通じて、参加した学生たちが技術スキルを深化させるだけでなく、サイバーセキュリティ分野での夢を形にするための一助となることを期待しています。