ショウワのマスク生産
2023-03-12 17:02:51
マスク着用緩和でも継続!尼崎企業ショウワのマスク生産に迫る!
マスク着用緩和後も継続!尼崎の中小企業メーカー、ショウワの挑戦
2023年3月13日以降、マスクの着用は個人の判断に委ねられるようになりました。しかし、兵庫県尼崎市に拠点を置く株式会社ショウワは、マスク生産事業を継続すると発表しました。これは、同社が実施した独自の調査結果が背景にあります。
ショウワの独自調査:マスク着用率は65%
ショウワは尼崎市民や飲食店、施設などを対象に、マスク着用に関する調査を実施しました。その結果、3月13日以降もマスクを着用する人は約65%に上ることが判明しました。この数値は、マスク着用緩和による需要減少を懸念する声が多い中、意外な結果と言えるでしょう。
さらに、男女別に見ると、女性は60%が、男性は55%がマスク着用を継続する意向を示しました。マスク着用継続の主な理由は「コロナ感染防止のため」という回答が最も多かったとのことです。
洗浄機メーカーがマスク生産に乗り出した理由
ショウワはもともと、業務用洗浄機や工業用洗浄機の開発・製造を行うメーカーです。しかし、2020年の春、深刻なマスク不足が社会問題となった際に、その技術力を活かしてマスク生産に乗り出しました。
異業種への参入という挑戦でしたが、洗浄機の製造で培った技術力を応用し、マスク製造装置の「魔改造」に成功。今では稼働率、良品率ともに95%を達成し、生産効率の大幅な向上を実現しました。
高品質で多様なラインナップ
ショウワのマスクは、ウイルス飛沫捕集効率(VFE)、バクテリア飛沫捕集効率(BFE)、微粒子捕集効率(PFE)を99%以上カットする高品質を誇ります(カケンテストセンター調べ)。全国マスク工業会(JHPIA)の認定も取得しており、その品質は折り紙付きです。
商品ラインナップも豊富です。定番の3層不織布サージカルマスクに加え、花粉対策に適した4層不織布マスク、子供用マスク、通気性の良い2層不織布マスクなど、様々なニーズに対応しています。
さらに、ショウワはオリジナル性の高いマスクにも力を入れています。個包装のピローにオリジナル文字やイラストを印字したり、マスク本体に直接プリントするサービスも提供。季節イベントに合わせた限定マスクなども展開し、消費者の多様なニーズに対応しています。
地域貢献と災害対策への取り組み
ショウワは、マスク生産事業を単なるビジネスとして捉えるのではなく、地域社会への貢献として位置付けています。尼崎市とは災害協定を締結しており、常時60万枚のマスク在庫を確保。災害発生時には、迅速な供給体制を整えています。
将来展望
マスク着用緩和による需要減少という課題は残りますが、ショウワは現状維持を方針としています。しかし、販売状況によっては、事業方針の転換も検討する必要があるかもしれません。
株式会社ショウワ:洗浄のプロフェッショナル
ショウワは、業務用洗浄機メーカーとしての歴史と技術力、そして顧客第一主義をモットーに、常に革新を追求する企業です。環境保全にも積極的に取り組み、地域社会への貢献にも力を入れています。
まとめ
マスク着用緩和という大きな変化の中、ショウワは独自の調査結果と確かな技術力、そして地域社会への責任感をもって、マスク生産事業を継続するという決断を下しました。その挑戦は、今後の社会情勢を踏まえた上で、柔軟に対応していく必要性を示唆していると言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ショウワ
- 住所
- 兵庫県尼崎市久々知西町2-6ー36
- 電話番号
-
06-6422-6481