CEATEC 2025のドローン
2025-10-07 11:24:00

災害対応ドローン「Derd」と環境測定技術がCEATEC 2025で披露される

未来の防災を支える新技術



株式会社ツバサ・フロンティアが開発した二つのドローンが、2025年10月14日から17日にかけて幕張メッセで開催される「CEATEC 2025」に出展される。この展示会では、災害対応のために設計されたハイブリッドドローン「Derd」と、環境測定を目的とした小型の大気観測ドローンが実機展示される。

災害対応の現場に必要なドローン

近年、多発する自然災害への対応はますます重要性を増している。人間の目が届かない場所でも監視や情報収集が行えるドローンは、もはや不可欠な存在となった。しかし、従来のドローンは飛行時間が非常に短く、特に災害現場での活用には多くの課題があった。

例えば、バッテリー式ドローンは約30分ほどの飛行時間しか持たず、広範囲をカバーするには何度も出撃する必要があった。また、災害現場では充電設備も限られており、連続運用が難しい。そのため、ドローンの持続的な利用は現実のものとはなりにくかった。これらの課題を乗り越えるために開発されたのが「Derd」である。

4時間の飛行が可能な「Derd」の特長

「Derd」は国産のハイブリッドエンジンを搭載しており、一回の飛行で最大4時間の連続飛行が可能だ。これは、従来のバッテリー式ドローンの約8倍に相当する飛行時間だ。

  • - 広範囲カバー: 最長航続距離150km、秒速10mのスピードで、広域の安全確認や情報収集に対応できる。
  • - 運用性の向上: ガソリン補給のみで運用できるため、充電なしで長時間の監視を実現。
  • - リアルタイム監視: LTEや衛星通信を利用して、離れた場所からでも即座に現場の状況確認が可能。
  • - 軽量化設計: 振動を抑えるダンパーやカーボン素材の採用により、長時間の飛行と安定性を両立している。

現在、社内での実証試験も進んでおり、地方自治体の防災部門や警察、消防などでの導入が期待されている。

小型大気観測ドローンの特長

環境測定を目的とした「小型大気観測ドローン」は、従来の大型ドローンに比べてコンパクトに設計されている。これにより、専門的なパイロットなしでも簡単に運用可能で、コストの削減も実現している。

  • - マルチガス測定: PM2.5、湿度・温度など大気の主要成分を同時に測定。
  • - リアルタイムデータ取得: 測定データは遠隔でリアルタイムに取得でき、即分析可能である。

CEATEC 2025での出展

CEATEC 2025に出展することで、これらの最新ドローンがどのように災害対応や環境測定の現場で役立つか、実機を通じて知ってもらう良い機会となる。具体的なデモンストレーションや技術相談も行われるため、興味のある方はぜひ足を運んでほしい。

  • - 企業情報: 株式会社ツバサ・フロンティアは千葉県千葉市に本社を構える。災害対応や環境測定に特化した高度な技術を持ち、今後も新たな製品の開発が期待されている。彼らの最新技術を通じて、未来の防災の姿が垣間見えるかもしれない。

  • - お問い合わせ: さらなる情報や興味のある方は、公式サイトより問い合わせが可能です。


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会社情報

会社名
株式会社ツバサ・フロンティア
住所
千葉県千葉市中央区新宿2丁目1−20 結城野ビル2
電話番号
043-246-0271

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