オーストラリアからのウォンバットが五月山動物園に到着
10月3日、オーストラリア・メルボルンから日本の大阪府池田市に位置する五月山動物園へ、ウォンバットの雄2頭の輸送が行われました。この輸送をサポートしたのは、阪急阪神エクスプレスです。同園は「ウォンバットの聖地」として広く知られており、日本で初めてウォンバットの繁殖に成功した動物園でもあります。今回到着したウォンバットは、池田市における地域紹介の一環として「ウォンバットと暮らすまちいけだ」の歴史を新たに作るメンバーとして迎えられます。
ウォンバットの到着
ウォンバット2頭は、日本到着に先立ち、10月3日6時9分に関西国際空港に到着しました。輸入許可を得たのち、正午頃から動き始め、気温に敏感な彼らのための専用トラックでの輸送が行われました。阪急阪神ロジパートナーズが手配したトラックでは、車内の温度が常に25度に管理され、敏速かつ安全なルートが設定されたため、ウォンバットへの負担を最小限に抑えることができました。
安全運転を心がけたドライバーは、交通状況の情報を随時共有し、必要に応じた配慮を行いながら、13時35分に無事に五月山動物園に到着しました。
イベントでの公開
到着した2頭は、10月19日に特別イベント「ウォンバットの日」に合わせて公開されることになり、池田市・五月山体育館でのライブ中継を通じて、参加者にその姿が披露されました。さらに、同園は2027年まで改修工事を進めていますが、11月にはウォンバットエリアで「ウォンバットだけの動物園」を開催し、そこで2頭が一般公開される予定です。このイベントでは見学者から名前の募集も行われるようです。
輸送の苦労と喜び
輸送を担当した関係者は、通関士や関係会社と緊密に協力しながらこの輸送を成功させました。特に、通関担当者は税関の協力に感謝しつつ、当日のスムーズな処理を強調しました。「ウォンバットの負担を最小限に」と全スタッフが心掛けていました。実際に動物が到着する際、飼育スタッフはウォンバットの少しソワソワする様子を見てドキドキしましたが、後には元気に駆け回る姿を見て安心したとのことです。
「今後も動物園と協力し、動物の特性に合った輸送環境を整え、安心できる“輸送の旅”を提供したい」との意気込みも示されています。
結び
阪急阪神エクスプレスは動物輸送のパイオニアとしての役割を果たし続け、経験と実績を生かしてエコシステムの保全と生物多様性の改善に貢献しているとのことです。このようにして新たに迎え入れたウォンバットが、日本で愛される存在となることを期待せずにはいられません。