大阪・関西万博での新たな挑戦
2025年に開催される「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」では、注目のプロジェクトが進行中です。アニメーション監督である河森正治がテーマ事業プロデューサーを務める「河森正治館」では、生物多様性の重要性を訴える取り組みが始まりました。このプロジェクトは、国際生物多様性の日にあたる5月22日に、バイオーム社との共同企画として正式に発表されました。
河森正治のビジョン
河森正治は、「マクロス」シリーズや「アクエリオン」シリーズの原作・監督として知られる一方で、幼少期の富山県での自然の豊かさや世界各地の旅を通じて、生き物の命の平等を作品に反映してきました。彼はこの万博において、現代における様々な命の繋がりとその価値を体感できるクリエイティブを目指して、様々な活動を展開する予定です。
アプリ『Biome』との連携
万博を盛り上げる一つの鍵として、いきものコレクションアプリ『Biome』とのコラボレーションがあります。このアプリを使うことで、ユーザーは身近な動植物の写真を撮影し、その生き物の名前をAIが判定。個人だけの生物図鑑を作成したり、他のユーザーと情報をシェアしたりできます。この取り組みは、自然と触れ合う機会を提供し、特に子供たちが生物多様性に興味を持つきっかけになることを狙っています。
OECMの推進
このプロジェクトでは、観察した生き物のデータを環境省の自然共生サイトに登録する活動も含まれています。これにより、自然保護の拡充に貢献し、2030年までに地球の陸と海の30%を保全する「30 by 30」目標の達成を目指しています。大阪・関西万博の開催後も継続的に実施していく意向で、未来の持続可能な社会を構築する基盤を作っていくことが期待されます。
海洋堂との協業
さらには、世界的フィギュアメーカーである海洋堂とのコラボレーションも進行中です。河森正治がデザインした「いのち球(INOCHI-DAMA)」は、多様な生き物をモチーフにした生命の象徴的な作品です。このアイディアを実現するために、ネイチャーフィギュア造形の第一人者である松村しのぶ氏が制作を担当しており、様々な生物が調和した形で表現される予定です。
確信を持った未来
河森正治は、現代の子どもたちが自然から離れがちな現状を憂い、アプリやプロジェクトを通じて自然への好奇心を育む重要性を強調しています。彼は生物多様性の保護が、私たちの地球全体におけるいのちの輝きに繋がると信じています。今後も開発が進められるプロジェクトに、期待が高まります。
特設ページでは、制作の進行や新しいプロジェクトについて随時情報が発信される予定です。興味がある方はぜひ、公式サイトをチェックしてください。
河森正治公式サイト
河森正治のプロフィール
主な経歴
- - アニメーション監督
- - メカデザイン担当
- - 2025年大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー
代表作
- - 『マクロス』シリーズ
- - 『アクエリオン』シリーズ
- - 『天空のエスカフローネ』
- - 『地球少女アルジュナ』
彼の作品に込められたメッセージは、制作を通じて生物多様性の重要性を広く訴えていくことでしょう。