業務効率化を実現する「SuperStream-NX」の革新機能
キヤノンITソリューションズ株式会社(通称キヤノンITS)は、2025年6月1日から、財務会計および人事給与システム「SuperStream-NX」のオプション製品「SuperStream-NX デジタルインボイスオプション」に支払伝票を自動生成する新機能を追加することを発表しました。この新機能により、企業の業務効率が大幅に向上することが期待されています。
デジタルインボイス導入の背景
昨今、インボイス制度の施行に伴い、多くの企業で請求書に関連する業務の負担が増しています。従来の紙中心の処理から脱却し、デジタル化を進めることで、業務にかかる工数や時間を削減する必要があります。そこで登場したのが、請求書などの電子文書を標準化された形式でやり取りする「デジタルインボイス」です。これにより、業務の効率化とペーパーレス化が進むことが期待されています。
キヤノンITSはこの流れの中で、経営基盤ソリューション「SuperStream-NX」を提供しています。2024年12月末までに11,005社に導入されており、先立って「デジタルインボイスオプション」の提供を開始しました。そして今回、デジタルインボイスからの支払伝票自動作成機能を新たに加え、より便利なソリューションを提供します。
自動作成機能の特長
この新しい機能では、Peppolネットワークから取得したデジタルインボイスを基に、支払伝票を自動的に作成します。あらかじめ設定した支払伝票作成マスタに基づいて、受信したデジタルインボイスデータをまとめて処理でき、個別の仕訳補正も行えるため、柔軟性があります。
支払伝票の作成時に仕訳内容を修正すると、自動的に支払伝票作成マスタが更新され、利用するごとに仕訳作成の自動化が進行します。さらに、作成された仕訳にはデジタルインボイスが証憑として自動で添付され、チェックや承認が必要な場面でも便利です。これは、承認、決算、監査においても利用されることで、業務の透明性を高める役割を果たします。また、作成された仕訳は「SuperStream-NX統合会計」の支払管理機能に自動的に連携され、スムーズな振込処理が可能になります。
システムの展望と無料セミナー
「SuperStream」は、提供開始から30年以上にわたり、多様な市場変化や顧客のニーズに応えながら進化してきました。今回はデジタルインボイスによる発行と受取を促進し、企業のバックオフィスを最適化することを目指しています。今後もAI活用や顧客の声を取り入れた開発を続け、さらなるユーザビリティの向上を図っていく予定です。
さらに、6月9日には「データドリブン経営」をテーマにした無料オンラインセミナーを開催します。このセミナーでは、公認会計士の中田清穂氏がデータドリブン経営の開始方法とその精度向上の具体策について解説します。また、「SuperStream-NX デジタルインボイスオプション」の紹介も行われます。
参加希望者は、事前申し込みが必要となりますので、公式サイトよりお申し込みください。
まとめ
「SuperStream-NX」は、企業のバックオフィス業務を効率化するための強力なツールです。新機能の導入により、請求書処理のデジタル化が進み、業務の負担を軽減するだけでなく、全体の生産性を向上させることができます。今後の進化にぜひ注目したいところです。