自宅安置の実態
2025-09-30 17:51:42

遺骨を自宅に安置する新たな選択肢、調査結果が示す意外な実態とは

遺骨を自宅に安置することの調査結果



お墓業界の唯一の経済産業省公認団体である全国石製品協同組合(全石協)は、遺骨を自宅に安置することに関する全国的なアンケート調査を実施しました。この調査は2025年9月1日から19日の期間にわたり、全国の40代以上の男女500名を対象に行われました。調査の概要と結果をここで詳しくご紹介します。

調査の概要



  • - 調査対象: 全国40歳以上男女
  • - 調査期間: 2025年9月1日~19日
  • - 調査方法: インターネット調査
  • - 有効サンプル数: 500名

基本的な結果のまとめ



・遺骨を自宅に置くことに対する肯定的な回答は44.8%、否定的な回答は55.2%。これは、ポジティブな反応よりもネガティブな見解が多いことを示しています。

・実際に遺骨を自宅に安置している人は僅か9.6%、この中で最も多かった場所は仏壇で、ちょうど半数がそこに安置しています。

・遺骨を自宅に置く理由の一番多かったのは「故人を身近に感じたい」というもので、54.2%がこの考えを支持しています。

詳細な結果の分析



自宅安置への肯定的および否定的な意見



調査の中で、「自宅に遺骨を置くことについてどう思いますか?」との問いに対して、肯定的な回答は44.8%、この内訳を見ていくと、非常に良いと思うとの回答が6.8%、まあ良いと思うとの回答が38.0%です。一方で、否定的な意見が過半数を占めており、あまり良いとは思わないが39.2%、まったく良いとは思わないが16.0%となりました。

肯定的な回答の一部


  • - 故人を身近に感じることができ、心の支えになる。
  • - 墓参りが難しい環境には効果的な補填方法。

否定的な回答の一部


  • - 宗教的または伝統的な価値観として、遺骨は墓に納めるべきである。
  • - 家に置くことに対して精神的に抵抗感を持つ人も多い。
  • - スペースや次世代への継承負担が不安要素。

自宅に遺骨を置いている人の割合



調査を受けた500名のうち、自宅に遺骨を安置している人はわずか48名、全体の9.6%に過ぎません。

自宅安置の場所について



遺骨をご自宅に安置している方の中で、最も多い安置場所は仏壇で50.0%。次に専用の供養棚や供養スペースが16.7%、和室(床の間など)が10.4%と続きます。

自宅に遺骨を安置したい理由



遺骨を自宅に安置している理由は、やはり「故人を身近に感じたい」が54.2%を占め、次に「納骨堂に入れるのが憚れる」が16.7%となっています。

供養にかける費用感



自宅での供養の費用について「5万円以下」と回答する人が40.3%。お金をかけたくないという声も17.6%あり、手頃な価格やデザイン性を求める傾向が見えます。

まとめ



本調査の結果、遺骨を自宅に安置することについて否定的な意見は上回ったものの、44.8%は肯定的な意見を持つという意外な結果がわかりました。このことは、伝統的な「遺骨はお墓に納める」との価値観に変化が起こりつつあることを示唆しています。

さらに、調査結果からは、宗教的な価値観や心理的な負担に対する意見が多く見受けられ、選択肢の多様性が求められていることも浮き彫りになりました。このことから、今後は家族のライフスタイルや価値観に合わせた柔軟な供養の選択肢がさらに必要とされるでしょう。

以上のような結果から全石協は、お墓や散骨に関する問題の解決を目的とした「お墓の相談窓口」を開設し、消費者に対して正しい知識や情報を提供できるよう努力することを誓っています。


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会社情報

会社名
全国石製品協同組合
住所
東京都港区芝大門2丁目9番14号加登ビル5F
電話番号
03-57733-3776

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