神岡城桜守の会が桜の復活を目指す
岐阜県飛騨市にある神岡城周辺では、かつて450本もの桜が立ち並び、春になると美しい景色を作り出していました。しかし、テング巣病や風雪の影響により、その数は20年前から激減しています。この美しい景観を復活させるために立ち上がったのが「神岡城桜守の会」です。18年前に結成されたこのボランティア団体は、桜の保護と育成を目的とした活動を行ってきましたが、近年はコロナ禍によりその活動が途絶えていました。
活動再開への強い想い
2023年春、桜の復活への強い思いが再燃し、神岡城桜守の会はついに活動を再開しました。最初の活動日は4月29日。7名のメンバーが集まり、施肥や小さな桜に対する保護作業などを行いました。肥料は5〜6本で1袋を使用し、根に優しく散布。この日は約2時間、桜のための作業に心を込めました。
神岡城桜守の会の代表、中谷一隆さんは「途絶えていた活動を復活させることができました。50年前に植えられたソメイヨシノの風景を取り戻したいという思いで活動してきましたが、ようやく花もつくようになってきました。この活動を通じて地域の環境づくりに貢献したい」との嬉しいコメントを寄せています。
新たな仲間を募集中
新たに加入した会員の白川静子さんは、「50年前から親しんだ桜をもう一度見られるように微力ながらもお手伝いしたいと思い、活動に参加しました。この会の活動が続いてほしい」と語ります。後継者の育成と新しい仲間の募集も進めており、地域から多くの方々に参加してほしいと心から願っています。
桜守の会では、新たな仲間を随時募集中です。参加を希望する方は、神岡振興事務所建設農林課まで問い合わせてみてください。地域の秘宝である桜を守り、さらなる名所に育て上げるために、一緒に活動しませんか。連絡先は以下です。
お問い合わせ情報
- - 電話: 0578-82-2254 (飛騨市役所 神岡振興事務所 建設農林課)
- - メール: [email protected]
- - 時間: 8:30~17:15(土、日、祝日、年末年始は休み)
飛騨市について
岐阜県飛騨市は、人口約22000人の小さな市であり、北アルプスなどの美しい自然に囲まれています。多様な地域資源を活かし、市民と観光客に向けた魅力的な活動が進められています。市内にはユネスコ無形文化遺産や宇宙物理学の研究施設など、注目すべきポイントが多く存在し、地域の活性化に尽力しています。
ぜひ、神岡城桜守の会を通じて、飛騨市の桜の魅力を再発見し、一緒に活動を楽しんでみてください。桜が咲き誇る神岡城周辺で、新たな春の訪れを迎えましょう。