オムロン血圧計の歴史と進化
京都府向日市に本社を置くオムロンヘルスケア株式会社は、1973年に発売した初号機から数え、血圧計の世界累計販売台数が4億台を超えたことを発表しました。この成果は、家庭での健康管理の重要性が高まる中で、高血圧患者が増加する世界情勢と密接に関連しています。
最初の血圧計、HEP-1は、当時は医療機関で使用されていましたが、家庭での血圧測定が徐々に普及するにつれ、オムロンの血圧計は広がりを見せました。特に家庭血圧測定の重要性が強調されるようになった2000年代には、その需要が急増しました。販売台数1億台達成には36年を要しましたが、その後の成長は目覚ましく、2021年には3億台を突破し、2025年には4億台を達成しました。
高血圧の現状
現在、世界には約13億人の高血圧患者がいると言われ、高血圧が引き起こす脳や心血管疾患の発症に苦しむ人々も多数います。これらの疾患は、高い致死率や後遺症のリスクを伴い、患者自身やその家族の生活に深刻な影響を及ぼします。オムロンは、これらのデータを背景に、家庭用血圧計の普及を促進し、脳・心血管疾患の発症ゼロを目指すというビジョンを掲げています。
健康管理への貢献
オムロンは、家庭での健康管理をより効率的にするため、次世代アルゴリズムを開発しました。これにより、血圧測定中に心房細動のリスクをチェックすることが可能になり、予防医療の支援に寄与しています。また、血圧計の普及に加えて、健康管理アプリや遠隔診療サービスの提供を進め、さらなる役割を果たすことを目指しています。
オムロンの4億台突破は、今後の健康管理機器の進化の新たなスタートとなります。世界中のニーズに合った製品を開発し続け、個々の健康をより良くサポートすることが期待されています。これに伴い、医療現場での高血圧治療の支援も含め、総合的なアプローチを追求していくでしょう。
4億台突破記念の取り組み
この4億台突破を記念して、オムロンは特別な動画を制作しました。動画では、これまでの取り組みや、今後の事業展開について紹介されています。また、オムロンの血圧計の歴史を振り返るWEBページも公開されています。詳細はオムロンヘルスケアの公式チャンネルにて確認できます。
記念動画はこちらから視聴できます:
詳しい情報は、以下のWEBページをご覧ください:
このように、オムロンは単に血圧計を販売するだけでなく、健康的な生活を提案し続けています。今後もその使命を果たすため、積極的に取り組んでいく姿勢を示しています。