クラダシと東京海上レジリエンス、協業を開始
概要
株式会社クラダシと東京海上レジリエンス株式会社は、企業が抱える備蓄品の廃棄問題に対処するため、2025年10月から協業を開始することを発表しました。この取り組みは、備蓄品の廃棄削減を促進し、持続可能な社会の実現を目指すものです。
背景
クラダシは、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営し、企業が抱える備蓄品の再利用や有効活用を推進しています。一方、東京海上レジリエンスは防災・減災領域でのソリューションを提供する企業です。両社の特性を生かした新しいオペレーションフローを構築し、企業の社会的課題解決を図ります。
協業内容
両社は、企業の備蓄品に関する廃棄の削減を目指し、以下のような価値を提供します。
業務負荷・コストの低減
従来、企業が担っていた寄付先の選定や配送の手配、適正処理の判断をクラダシが代行します。これにより、総務や防災担当者の負担を軽減し、業務の効率化を図ります。
廃棄削減と資源循環
市場で再流通可能な備蓄品は「Kuradashi」で販売され、利用期限の近い商品はフードバンクなどへの寄付やBtoB販売を通じて再利用されます。この取り組みにより、廃棄物を最小化し、資源循環を進めることを目的としています。
備蓄品ライフサイクルの最適化
顧客の備蓄品の調達や管理段階からサポートし、利用期限が迫る備蓄品を適切に回収し、再流通まで提案を行います。これにより、「寄付+買い替え」のモデルを構築し、無駄のない備蓄の運用を可能にします。
社会への影響
この協業は、企業が備蓄品の更新時に発生する廃棄の負担を軽減するだけでなく、持続可能な社会の実現にも寄与します。フードロスの削減や環境保護など、社会貢献を目指す企業にとって心強いパートナーとなるでしょう。
両社の紹介
株式会社クラダシ
設立は2014年で、東京都品川区に本社を構えるクラダシは、楽しいお買い物を通じて社会に貢献することを目指しています。「Kuradashi」は、フードロス削減を重視しており、売り上げの一部を環境保護活動に寄付しています。
東京海上レジリエンス株式会社
東京海上のグループ会社である同社は、140年以上の歴史を有し、防災・減災ソリューションを提供する企業です。データやノウハウを活用し、企業のリスクマネジメントを支援しています。
まとめ
クラダシと東京海上レジリエンスの協業は、企業の備蓄品に関する課題を解決しながら、環境への配慮を強化する取り組みです。持続可能なビジネスモデルの構築に向けた試みとして、多くの企業に影響を与えることが期待されています。今後、関東エリアからサービスを開始し、対象地域を順次広げていく予定です。