V3D Asiaがマレーシアで新たな住宅開発に挑む
V3D Asia株式会社が、クアラルンプール近郊のチェラス地区に現地子会社を設立し、3Dプリンターによる住宅開発に乗り出しました。このプロジェクトは、住宅不足や建設コスト上昇が深刻な東南アジアの市場において、低コストで高品質な住環境を提供することを目的としています。
プロジェクトの詳細
本プロジェクトでは、土地オーナーと提携し、敷地面積約5,000㎡に16棟の住宅を含むゲーテッドコミュニティを開発します。具体的には、タウンハウス10棟とバンガロー6棟、さらに共用施設としてクラブハウスやプールも設置予定です。この取り組みは、商業ベースの3Dプリンター住宅開発としては東南アジア最大級のプロジェクトとなる見込みです。
背景と課題
東南アジア全域では経済成長に伴い、都市部への人口流入が続いていますが、その結果として住宅不足が深刻化しています。V3D Asiaは、これまでの実績を活かし、低コストでの建築を実現しました。特に、独自の3D建設プリンターと特殊添加剤技術を駆使し、現地産の材料を活用しています。これにより、施工期間を大幅に短縮し、建設コストを抑えた住宅の提供を実現します。
技術の強み
V3D Asiaの技術の中核は、特殊添加剤技術です。これを用いることで、現地の安価なコンクリートに高機能の添加剤を混ぜることで、3Dプリントに最適化した建材を開発します。これにより、材料の輸入コストを削減し、環境への負荷も軽減することが可能です。また、これらの技術を通じて、当地の気候や風土に適した住宅の建設が進められます。
将来的な展望
このプロジェクトを皮切りに、V3D Asiaはマレーシア市場でのさらなる展開を計画しています。クアラルンプールの高級住宅や近郊都市でのタウンシップ開発に加え、既にインドネシアの大規模開発でも受託を受けています。これにより、東南アジアの3D建築業界での地位を確立し、最終的には日本国内での住宅供給や災害復興住宅への技術展開も視野に入れています。
会社概要
V3D Asiaの本社は東京都千代田区に位置し、3D建設プリンターおよび関連材料の開発を行っております。また、建設プロジェクトに関するコンサルティングも手掛け、広範なプロジェクトに対してサポートを提供しています。詳細は公式ウェブサイト(
V3D Japan)をご覧ください。
お問い合わせ先
V3D Asia株式会社
広報担当
E-mail:
[email protected]