高知県南国市が進める不要品リユース事業「おいくら」との連携開始

高知県南国市が「おいくら」と連携

高知県南国市が、株式会社マーケットエンタープライズとの協定を結び、不要品リユースを促進する取り組みを始めます。2025年8月28日から、「おいくら」プラットフォームを活用し、地域内の不要品の再利用を支援します。この取り組みは、南国市の廃棄物削減や環境に優しい循環型社会の形成を目指しています。

背景と目的

南国市は住民に対するリユース活動の周知について課題を感じており、何らかの施策を導入したいと考えていました。一方で、マーケットエンタープライズはリユース事業をコアにしたネット型ビジネスを展開し、SDGs（持続可能な開発目標）への貢献を強化しています。両者のニーズが合致し、今回の連携が実現しました。

「おいくら」は、査定を行うことで全国のリユースショップから不要品を一括で買取価格を比較できるプラットフォームです。約130万人に利用されており、高い利便性が支持されています。

南国市のリユースの課題

南国市では、一般廃棄物の処分を予約制で行っており、粗大ごみを市民自身が運び出す必要がありますが、大型や重量のあるものは運び出しが難しい場合もあります。「おいくら」の導入によって、出張買取サービスが利用可能となり、市民は自宅内まで訪問してもらい、必要な物品を効率的に手放せるようになります。

家電リサイクル対象商品についても、使えるものであれば買取が可能です。不要品の売却は当日に買取依頼を行うことができるため、非常に迅速な対応が期待されています。

今後の展望

2025年8月28日には南国市の公式ウェブサイトに「おいくら」の情報が掲載され、住民は直接不要品の査定を申し込むことができるようになります。この協力により、二次流通の活性化が図られ、地域の廃棄物処理コストの削減にも寄与できると見込まれています。

また、この事業を通じて市民のリユース意識が高まり、「廃棄物を出さずにリユースする」という新たな選択肢が広がります。地域の環境問題の解決にも繋がる取り組みとして、官民が一体となって循環型社会の形成を目指します。

南国市の魅力

南国市は高知県の中部に位置し、高知市に隣接することで優れたアクセスを持っています。地理的にも利便性が高く、製造業と農業が共生する都市です。また高知大学や農業関連の教育機関が所在し、学園都市としても知られています。

これらの利点を生かして、南国市は豊かな自然環境の中で活気のあるまちづくりを進めています。今後も地域資源を最大限に活用した様々な施策が期待されます。