新たな細胞培養施設
2020-09-23 09:00:04
最先端の細胞培養施設「CLiC-1」が稼働開始!再生医療の新時代へ
最新鋭の商業用細胞培養施設「CLiC-1」本格稼働
大阪府箕面市に位置する新たな細胞培養加工施設「CLiC-1」が、遂に本格稼働を開始しました。この施設は高度な技術を活用し、iPS細胞由来の心筋細胞パッチ製品を安定的かつ効率的に製造することを目的としています。
「CLiC-1」の設計コンセプト
「CLiC-1」は、以下の3つの設計コンセプトに基づき構築されています。
1. ワンストップ製造施設:生産プロセス開発から製品の製造、品質管理まで、一貫して行える設計です。
2. 効率的な大量培養:ダイダン社製の「エアバリアブース」による高度な局所制御技術を採用し、安定した環境での大量培養を実現。
3. 交差汚染防止:複数のプロジェクトを同時に進行させるため、汚染を防ぐ設計が施されています。
これにより、効率化を図りつつも、確保された安全性を基にした質の高い製品の製造が期待できるでしょう。
iPS細胞由来心筋細胞パッチの実用化へ
「CLiC-1」は、現在大阪大学で実施中の重症心不全に対する医師主導治験の治験製品の製造を行うほか、将来的には商業的な製造も視野に入れています。特に、iPS細胞由来心筋細胞パッチは、心不全患者さんにとっての新たな治療法となり得る存在です。
このパッチは、ヒトiPS細胞から生成された心筋細胞が主成分で、心臓に移植することで心機能の改善や回復を期待しています。疾患の治療に有効な手段がほぼ無い重症心不全患者にとって、革新的な治療法として希望を与えるでしょう。
クオリプス株式会社の取り組み
「CLiC-1」を運営するクオリプス株式会社は、大阪大学の技術を基に2017年に設立されたベンチャー企業です。彼らは、iPS細胞由来心筋細胞パッチの生産技術を進化させ、再生医療の分野での発展に寄与しています。
また、世界に先駆けて再生医療向けの製品としての製造販売承認を目指しており、「CLiC-1」の稼働がその実現に向けた大きな一歩となることが期待されます。
再生医療の未来を拓く
「CLiC-1」の稼働により、再生医療の未来はさらに拓けることでしょう。その中で、iPS細胞由来心筋細胞パッチが新たな治療法として数多くの患者を救うことに期待が寄せられています。今後もクオリプス株式会社の動向から目が離せません。
この参与を通じて細胞治療薬の新時代が到来することを願い、日々の進展を注視していく必要があります。
会社情報
- 会社名
-
クオリプス株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋本町3−11−5日本橋ライフサイエンスビル2 507
- 電話番号
-
03-6231-0043