片手で履ける靴下「ほのん」
2023-10-05 14:16:04

業界最年少社長が手がけた靴下「ほのん」がグッドデザイン賞を受賞!片手で履ける画期的なデザインが話題に

業界最年少社長の挑戦:片手で履ける画期的な靴下「ほのん」



株式会社マリモの代表取締役、日比野ほのか氏が率いる同社が開発した2WAY靴下「ほのん」が、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。日比野氏は業界最年少の社長として知られており、今回の受賞は、彼女の革新的なデザインと高齢化社会への深い洞察を示すものです。

「ほのん」は、高齢者や妊婦、障がい者など、靴下の着脱に困難を抱える人々に向けて開発されました。片手で簡単に履けるよう設計された持ち手は、機能性だけでなく、デザインの一部として洗練されたアクセントになっています。様々な洋服に合わせやすいよう、カラーバリエーションも豊富に揃えられています。

デザイン性と機能性の融合



「ほのん」最大の特徴は、その履きやすさです。足を出し入れしやすい形状と、片手でも着脱可能な持ち手により、高齢者や体の不自由な方でも簡単に靴下を履くことができます。さらに、靴下の上部を折り返すことでラインソックスとしても使用可能。その日の気分や服装に合わせて使い分けられる2WAY仕様は、デザイン性と実用性を両立しています。

また、施設や病院など、名前書きが必要な場面でも使いやすいように、ライン部分にメッセージを書き込める工夫も施されています。従来の介護用靴下にはなかった、スタイリッシュなデザインと豊富なカラーバリエーションは、「欲しい色が無い」「デザインがおしゃれじゃない」といったユーザーの声に応えるものです。

インクルーシブデザインの取り組み



「ほのん」の開発には、インクルーシブデザインの考え方が取り入れられています。日比野氏自身、靴下、色(ユニバーサルカラー)、福祉用具の専門資格を有しており、社会福祉法人・団体、介護施設、理学療法士、作業療法士、看護師など、多様な関係者とのヒアリングやモニタリングを重ね、意見を製品に反映させています。ユーザー目線に立った開発体制が、この画期的な靴下の誕生につながったと言えるでしょう。

開発の背景:祖父への孝行から生まれた靴下



「ほのん」の開発は、靴下を自分で履けなくなった祖父への思いから始まりました。日比野氏は、祖父に合う靴下を探し求める中で、福祉・介護の分野を深く学ぶために学校に通い、資格を取得しました。介護現場で働く人々との交流や高齢者疑似体験を通じて得た知見が、「ほのん」のデザインに活かされています。

グッドデザイン賞受賞の理由



審査員からは、「片手で簡単に着脱できる機能性と、日常のファッションに取り込みやすいシンプルなデザインの両立」や「持ち手がファッションアクセントになっているユニークさ」、「老若男女問わず着用を楽しめる豊富なカラーバリエーション」などが評価されました。身体的な不自由を抱える人の生活を豊かにするだけでなく、心にも寄り添うデザインであることが高く評価されたのです。

販売情報



「ほのん」は、2023年10月5日より発売開始。オンラインストアやGOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA 丸の内店などで購入可能です。高齢化が進む現代社会において、「ほのん」は、単なる靴下を超えた、人々の生活を支える存在となる可能性を秘めています。

会社概要



会社名: 株式会社マリモ
代表者: 代表取締役 日比野ほのか
所在地: (本社)愛知県名古屋市中村区、(名西支社)愛知県あま市
創業日: 1956年6月
設立日: 1965年7月
資本金: 2,000万円
* 事業内容: 靴下を主とした服飾雑貨の企画・輸出入・卸売・小売・通販サイト運営・不動産賃貸

「ほのん」の今後の展開にも注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社マリモ
住所
愛知県名古屋市中村区畑江通8-19
電話番号
052-445-1260

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