熊本大学とユカリアが取り組む心不全予測モデルの開発

熊本大学とユカリアが新たな心不全予測モデルを開発へ



株式会社ユカリアと国立大学法人熊本大学が、2024年6月に「自然言語処理による電子カルテ記載の構造化に基づいた疾患予測モデルの検討」に関する共同研究契約を締結しました。この研究は、自然言語処理技術を用いて熊本大学病院の電子カルテデータを構造化し、心不全発症予測モデルの精度向上を目指します。

背景



これまで、心不全などの循環器疾患に関する発症予測モデルの研究は、主に電子カルテに記載された構造化されたデータが基盤となっていました。しかし、医師や看護師による所見記録などのテキストデータは通常、構造化されていないため、研究には適用されにくいのが現状です。この研究では、こうした問題を解決し、実際の医療現場でのデータを最大限活用することが狙いです。

研究の目的



熊本大学病院は、地域医療における重要な役割を果たしており、医療ビッグデータを活用した臨床研究にも積極的に取り組んでいます。一方、ユカリアは、100万件以上の電子カルテデータを保持する「ユカリアデータレイク」を運営し、定量的なデータだけでなく、テキストデータの分析にも力を入れています。今回の共同研究では、ユカリアが持つデータ分析技術を用いて、熊本大学病院の電子カルテから心不全発症に関わる因子を見つけ出し、医師所見や看護記録といったテキストデータを構造化する計画です。これにより、より精度の高い予測モデルの構築を目指します。

研究期間



この共同研究は、2024年8月1日から2025年3月31日までの約8ヶ月間の予定です。

期待される成果



本研究を経て、自然言語処理技術を駆使した電子カルテデータの構造化が進むことが期待されます。これにより、心不全予測モデルの精度が高まり、医療現場における診療の質向上に寄与することが見込まれています。

この研究が進めば、これまで解析されてこなかった医療データを活用することで、新たな診断法や治療法の確立が期待され、更には医療全体の質が向上することでしょう。未来の医療現場での役立つ成果が待たれます。

会社情報

会社名
国立大学法人熊本大学
住所
熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1
電話番号
096-344-2111

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