メタバースでの新たなコミュニケーション手段
monoAI technology株式会社(本社:兵庫県神戸市)が開発した、メタバースプラットフォーム「HH cross EVENTS」におけるリアルタイム通訳機能が注目を集めています。この技術は、ユーザーの発話を瞬時に音声認識し、その内容を高精度で翻訳するという画期的なものです。この機能により、異なる言語を使うユーザー同士でも、まるで同じ言語で会話をしているかのように、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
開発の背景と目的
この技術は、2025年に開催される「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の目的に合わせて設計されました。阪急阪神ホールディングス株式会社が主催するイベント「VIRTUAL GRAND GREEN OSAKA」では、訪れる人々が母国語で自由に交流できる環境を提供し、異文化理解と友好を促進することを狙いとしています。monoAI technologyは、必要なリアルタイム通訳機能の開発を行い、参加者全員が安心して参加できる空間を作り出します。
リアルタイム通訳機能の仕組み
本機能の具体的な仕組みとしては、ユーザーがアバターを介して発話した内容が、
Microsoft AzureのSpeech to Text(STT)により瞬時にテキスト化されます。その後、
GPT-4oモデルによって翻訳が行われ、最終的に音声合成を介して再び音声データとして生成され、対象の相手に届けられます。これにより、ユーザーは言語の壁を意識することなく、言葉の違いを感じさせないコミュニケーションを体験できるのです。
安全性と信頼性
このリアルタイム通訳機能は、高いセキュリティ性を誇るAzure AIサービスを使用しています。GDPRやPCI DSSなど、国際的なコンプライアンス基準にも対応しており、多国籍のユーザーが安心して利用できる環境を構築しています。さらに、マルチリージョン対応により、高い可用性も確保されており、安定的なサービス提供が可能です。
異文化交流の楽しさ
加えて、メタバース空間内ではユーザー同士が国旗バッジを交換する機能も実装されており、これは単なるコレクションではなく、異文化コミュニケーションを楽しむための大きな要素となっています。このような取り組みは、ユーザーが言語以外の視点からも国際交流を楽しむ仕掛けとなり、より深い理解を促進します。
会社概要
monoAI technology株式会社は、兵庫県神戸市中央区に位置し、2013年に設立されました。代表取締役社長は山下真輝氏で、企業はメタバース技術を通じて新たなコミュニケーション手段を提供しています。詳細は公式ウェブサイト(
https://monoai.co.jp/)やメタバース相談室をご覧ください。
この革新的な技術は、未来のコミュニケーション手段として、多くの可能性を秘めています。これからのメタバースの発展が非常に楽しみです。