さくらフォレストが伝える「働く楽しさ」
福岡市中央区に本社を構えるさくらフォレスト株式会社は、通販ブランド「さくらの森」を運営しています。この会社が、2025年12月24日に小中学生向けの職場体験プログラムを実施することを発表しました。最初の開催は昨夏に行われ、多くの子どもたちに「働くことの楽しさ」や「社会とのつながり」を感じてもらえる貴重な機会となりました。
職場体験プログラムの概要
今回のプログラムは、放課後等デイサービス「運動療育センターすきっぷ」の児童発達支援管理責任者である中神先生と池田先生との連携のもと実施されます。目的は、日常の買い物の裏側にある仕事を体感することで、子どもたちが「自分ができること」を実感し、「働くこと」への視点を広げることです。
プログラム内容には、商品のデザイン体験、梱包・出荷体験が含まれています。子どもたちは、商品が自分の元へ届くまでの工程を理解し、様々な仕事がどのように行われているかを学びます。このような体験を通して、子どもたちは自ら挑戦し、成功体験を積み重ねることが期待されています。
社会問題への取り組み
近年、子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しています。「未来への希望がない」と感じている子どもも増えているという調査結果もあり、特に発達特性を持つ子どもたちはその傾向が顕著です。さくらフォレストは、このような社会問題に目を向け、子どもたちに「働く楽しさ」を伝えることで、未来へ希望をもたらす活動をしています。
企業理念の実践
さくらフォレストのブランド理念である「ともに豊かに」というメッセージは、地域や社会、また未来を担う子どもたちにも浸透させることを重視しています。子どもたちに働くことのリアルを教えることは、企業の社会的責任でもあります。彼らが将来の選択肢を広げることは、社会全体にも良い影響を与えるでしょう。
職場体験開催の背景
職場体験の発端は、運動療育センターすきっぷの中神先生のSNSでの呼びかけからでした。先生の願いに応えたさくらフォレストの田代コンシェルジュが企画を提案し、実現に向けた連携が生まれました。
前回の職場体験では、子どもたちが自信を持つきっかけを得ることができた事例も多く見られました。例えば、人前で話すことに挑戦した子どもたちが、初めての電話をかける経験を通じて自己肯定感を高めるなど、新たな成長を遂げました。
社会の理解とサポート
池田先生は、この活動を通じて発達特性への社会的理解が広がることを期待しています。子どもたちが自分のペースで生きることができるよう、周囲の大人や社会の理解が深まることで、彼らの生きやすさが向上すると考えています。
今後の展望
さくらフォレストは、この職場体験を一過性のイベントではなく、地域と共に継続的に行っていく「線の活動」として位置づけています。子どもたちの無限の可能性を信じ、未来に希望を届ける活動を続けていくことで、地域社会への貢献を深めていきます。
さくらフォレストが提供する職場体験は、子どもたちにとって未来の選択肢を広げる重要な場となるでしょう。今後も地域社会との連携を大切にしながら、子どもたちに笑顔や希望を届ける活動を続けて欲しいと願っています。