エフサステクノロジーズ株式会社とサイバートラスト株式会社が、新しい協業としてAlmaLinuxを活用したシステムの長期運用を目指すことが発表されました。この協業により、両社は2024年9月27日から、エフサステクノロジーズが提供するPCサーバー「PRIMERGY」とAlmaLinux OSに関する包括的なワンストップサポートを開始します。
AlmaLinuxとは
AlmaLinuxは、CentOSのメンテナンスが終了した後、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)の互換OSとして重要視されているLinux OSです。Nonprofit OrganizationであるThe AlmaLinux OS Foundationが開発を主導し、サイバートラストやCloudLinux Inc.といった企業も支援しています。このように、信頼あるコミュニティによる開発が進められているため、日本国内においても多くの企業がAlmaLinuxを選択しています。
エフサステクノロジーズの役割
エフサステクノロジーズは、20年以上にわたりLinuxビジネスを推進しており、特にミッションクリティカルな環境で求められる機能開発やサービスを提供しています。250名以上の専任技術者がLinuxの開発とサポートに従事し、日本の重要な社会基盤や金融システムにおいて年間6,000以上のシステムを支えています。
サイバートラストの実績
一方、サイバートラストは20年以上にわたり国産Linux OS「MIRACLE LINUX」の提供に取り組んできました。産業機器や通信キャリアへの導入実績が豊富で、2023年5月からはAlmaLinux OS Foundationのプラチナスポンサーとしても活動しています。このように、両社は長年の経験と専門知識を活かし、国内におけるLinux OSの普及に貢献しています。
新しいワンストップサポート
新たに提供されるワンストップサポートは、PRIMERGYとAlmaLinuxに関する全ての問い合わせをエフサステクノロジーズに集約し、両社協力のもとで迅速に問題解決を図ります。これにより、顧客はハードウェアとOSの間で生じた問題をスムーズに解消できるため、負担が軽減されるでしょう。さらに、このサービスはすべて日本国内で完結するため、安定した長期運用が実現します。
今後の展望
今後も両社は協力を深め、AlmaLinuxのマイナーバージョンに対して、最大10年のセキュリティ修正を提供する長期サポートも計画しています。これにより、重要なインフラを支えるシステムの安全運用を引き続き支援していく考えです。
まとめ
エフサステクノロジーズとサイバートラストのコラボレーションは、日本国内におけるITインフラの安定性を向上させる新たな一歩となるでしょう。両社の専門性が集結したこのワンストップサポートは、日本企業のシステム運用にとって、非常に有益なサポートサービスとなることが期待されています。