京急グループ、アスエネのクラウドサービスでCO2排出見える化を実現へ

京急グループが「ASUENE」を導入

京急グループにおいて、環境への配慮がますます重要視される中、アスエネ株式会社が提供する"ASUENE"というクラウドサービスが、CO2排出量の見える化を実現させることとなりました。このサービスは、CO2排出の算定、削減、報告をサポートし、京急グループはこれを導入することで、グループ全体の環境負荷を低減することを目指しています。

サステナビリティの追求

京急グループは交通事業だけでなく不動産やレジャー・サービス、流通など広範な分野で地域の発展に寄与してきました。特に社会的責任を重視したサステナビリティは、経営戦略の中核となっています。鉄道事業はエネルギー効率が高い一方で、その電力利用に起因するCO2排出量が全体のおよそ4割を占めています。このような現状から、環境負荷の低減は経営における最重要課題とされています。

導入の背景と課題

京急グループは2019年度からCO2排出量の算定を始めましたが、Excelによる自社算定ではデータ収集の精度や効率が課題となっていました。特に単位ミスや集計漏れといった不正確性が問題視され、今後の開示義務化や資金調達における第三者検証にも対処できる体制の整備が急務と思われました。こうした背景を受けて、正確で効率的な算定体制の構築が求められ、「ASUENE」の導入が決定されました。

「ASUENE」の特徴

「ASUENE」の導入を決めた理由には、主に二つのポイントが挙げられます。一つは、精度と効率を両立できる算定機能です。テンプレート機能により、各拠点間での入力項目や単位を統一でき、従来の問題点を解消しました。また、証跡添付機能を活用することで、日常業務と共に第三者検証にも十分対応できる体制が整いました。二つ目は、直感的なユーザインターフェース(UI)と充実したサポート体制です。シンプルな画面設計は、未経験の社員でも操作が容易で、作業の効率化に寄与します。さらに、カスタマーサポート「Net Zero Community」が迅速に対応してくれるため、安心感が高まりました。

今後の展望

京急グループは2035年までに2019年度比でのCO2排出量を70％削減、2050年にはカーボンニュートラルを達成することを目指しています。2024年4月には、京急線全ての電力を再生可能エネルギーに転換する計画です。この取り組みは鉄道事業に留まらず、不動産やレジャー・サービス事業など多方面に広がる可能性があります。アスエネは、こうした挑戦に対し、今後も全面的な支援を行っていく意向です。

京浜急行電鉄情報

京浜急行電鉄株式会社は1898年に設立され、現在も神奈川県横浜市に本社を置いて活躍しています。沿線地域の発展を支え、持続可能な未来に向けての取り組みを強化しています。詳細な情報は京浜急行電鉄の公式サイトをご覧ください。

アスエネ株式会社の役割

アスエネは、CO2排出量の見える化、削減、報告に特化したサービス"ASUENE"を提供しています。国内外の規制やイニシアチブに対応したコンサルティングを行い、企業のサステナビリティ活動を全面的にサポートします。これからもアスエネは、環境負荷を軽減し、カーボンニュートラルな社会の実現に向けて尽力していきます。