こうの史代30周年展
2025-02-26 15:27:02

こうの史代が描く30年の軌跡を振り返る大回顧展

こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり



2025年5月2日から25日まで、金沢21世紀美術館で漫画家こうの史代の生活30周年を記念する展覧会が開催されます。この展覧会では、デビューから現在までの彼女の作品を網羅した500枚以上の原画を展示し、彼女の画業の全貌を知ることができる貴重な機会です。

漫画家こうの史代の独自の世界観


こうの史代は、デビュー当初から独自の可愛らしさを持ったキャラクターと背景を描き続けてきました。彼女の作品は、4コマ漫画から神話もの、戦争ものまで幅広く、どれもシリアスさと愛らしさが共存しています。特に、戦争を描いた作品でも急に重くなることなく、すべてが有機的に結びついているのが特徴です。これにより、彼女の作品を通じて読者は、彼女が描く独特な体験を感じることができます。

こうのの漫画作品は、一つ一つが異なる表現を追求し続けています。彼女の描く「漫画」は、私たちにとって常に新鮮であり、視覚的な魅力を持っています。どの作品も似ていない上に、彼女自身が涌き出るような創造性をもっていることが感じられます。

展覧会の見どころ


本展では、こうの史代の代表作『夕凪の街 桜の国』や『この世界の片隅に』の原画の他、過去最大の規模で展示されるため、彼女の成長と多様性を実感できるでしょう。特筆すべきは、デビュー前の作品や高校生時代の漫画も展示されており、まだ未発表の貴重な原画が多く含まれています。これにより、彼女の原点に触れ、彼女がなぜ現在の地位にいるのかを理解する手助けとなるでしょう。

独自の漫画原画


こうの史代はアシスタントを置かず、自身の手で全ての原稿を作成するスタイルを貫いています。このことにより、原画には彼女の個人的なタッチが色濃く現れ、「1枚の絵」としての独自の魅力を持っています。彼女の描く線や色彩は、それ自体が作品の力を感じさせるものです。

元々連載作品では1話単位、短編は全ページをじっくり楽しむことができるよう工夫されています。これにより、観覧者はこうのが思いを込めたストーリーをそのまま体感できるでしょう。

参加型イベント


展覧会期間中には、こうの史代さんのトークショーやライブペインティング、ファンレターを書くコーナーなど、観覧者が直接彼女と触れ合うことのできるイベントも豊富に用意され、色々な形で彼女の世界に浸ることができます。また、映画『この世界の片隅に』の特別上映も行われるため、参加者は作品の多様性を体感することができるでしょう。

公式図録と新刊情報


展覧会の際には、こうの史代の仕事の全貌を知ることができる公式図録も販売されます。さらに、彼女の短編集や最新作の原画も会場で見ることができ、特設ショップでの書籍販売も予定されています。

この展覧会は、こうの史代の創造力とその作品をじっくりと体験できる素晴らしい機会です。一人で来ても寂しさを感じることはない、彼女の親しみやすさが空間を満たすことでしょう。ぜひこの特別な機会に訪れて、彼女の世界に飛び込んでみませんか。

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開催概要


  • - 会期:2025年5月2日(金)~25日(日)
  • - 開催時間:午前10時~午後6時(最終日は午後3時まで)
  • - 会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB
  • - 観覧料:大人900円、高校生700円、小学生500円
  • - 公式HPこちら

展覧会が近づくにつれ、こうの史代がどのように進化し、成長し続けてきたのか、彼女の魅力を再確認できることだと思います。この機会を逃さず、是非足を運んでみてください。


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会社名
中日新聞北陸本社
住所
石川県金沢市駅西本町2丁目12番30号
電話番号
076-261-3111

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