認知症ケアの未来を見据えた第20回全国大会が開催
認知症の人々により良い生活環境を提供するための「認知症グループホームケア」がテーマとなった第20回日本認知症グループホーム協会全国大会が、栃木県宇都宮市にて開催されます。本大会では、認知症に対するグループホームケアの素晴らしい効果と評価が取り上げられます。
シンポジウムの概要
大会の中核を成すシンポジウムは、9月8日(土)13:15から、栃木県総合文化センターで行われます。コーディネーターには、認知症介護研究・研修東京センターのセンター長であり、群馬大学名誉教授の山口晴保氏が迎えられます。山口氏は、グループホームにおけるケアの効果について具体的な調査結果をもとに報告を行います。
報告内容には、認知症患者がストレスを感じる場面や行動の変化(BPSD)へのグループホームケアの効果が含まれており、どのようにこれらの問題を改善しているのかが詳しく解説されます。さらに、認知症の進行を遅らせ、生活の質(QOL)を向上させるための実際のデータに基づいた議論が期待されています。
地域包括ケアシステムの構築
今回の大会は、『地域包括ケアシステムの構築』を目指す重要な機会です。認知症患者の家族やスタッフが一体となり、その生活全般に寄り添う姿勢が強調されます。地域コミュニティにおいて、認知症ケアの重要性を広め、支援の輪を広げることを目指しています。
また、厳しい環境下で活動を続ける多くの関係者に向けて、「この道を共に進んでいこう」とする励ましのメッセージも発信される予定です。参加者同士の情報交換や学びの機会としても大変意義のある大会となるでしょう。
特別セミナーの開催
大会初日には特別セミナーも予定されています。9月7日(金)15:30からは、宇都宮市出身で元NHKアナウンサーの作家、下重暁子氏が講演します。下重氏の経験と視点を交えたお話は、多くの参加者にとって貴重な学びとなることでしょう。
参加方法と問い合わせ
大会への参加費は、会員が10,000円、非会員が12,000円となり、事前申し込みが必要です。問い合わせは、日本認知症グループホーム協会大会実行委員会栃木県事務局まで、電話またはメールで受け付けています。
問い合わせ先:
日本認知症グループホーム協会(大会実行委員会栃木県事務局)
医療法人考栄会前沢病院内
Tel: 0281-71-3191
担当:福本(荒牧)
Mail:
[email protected]
まとめ
第20回全国大会は、認知症グループホームケアの意義を再確認し、地域社会への還元を目指す重要なイベントです。参加者全員が認知症ケアの未来を語り合い、共に支え合う場となることを期待しています。