BtoB展示会来場者のニーズを知るための調査結果が明らかに

BtoB展示会の来場者が何を求めているのか

最近、リンクストラテジー株式会社が実施したBtoB展示会動向調査では、展示会に訪れたビジネスパーソン400人の声を基に、来場目的やブースの印象、情報源などについての詳細なデータが明らかになりました。これにより、出展企業と来場者間の意識のギャップを可視化し、今後のブース設計や集客戦略の参考となることが期待されています。

調査結果の概要

調査結果では、来場者の多くが「情報収集」を最も重要な目的として掲げており、全体の56.25％がこの目的を選びました。業界動向や製品情報の把握が主な理由であり、次に「導入検討中の製品・サービスを探すため」が24.25％、最後に複数製品の比較を目的とする人が8.75％となっています。これらのデータから、展示会が新しい情報を収集するための重要な場であることが分かります。

来場のきっかけ

展示会を知るきっかけとしては、「企業からのメールやDM」が50.5％と最も多く、続いて「展示会の公式サイト」が47％、「Web広告」が36.25％の割合でした。特に、主催者や出展企業からの直接的な情報が来場の決定に大きな影響を与えているという点が際立っています。

印象に残るブースの要素

来場者が印象に残ったブースについては、「商品やサービスへの興味」が44.25％と最多でした。また、スタッフの対応が丁寧だったことが23.25％、デザインや装飾が目を引いたことが18％という結果が出ており、展示内容だけでなく、ブース自体の魅力も来場者の記憶に残る重要な要素であることが明らかになりました。

商談とその後のフォロー

展示会で商談に繋がったケースも少なくなく、全体の36％が「商談につながる会話」を経験し、5％が実際に正式契約に至ったとの結果が出ています。ただし、「とくにやりとりはなかった」とする回答も9.75％に上っており、展示会が商談の「きっかけづくり」としての役割を果たしていることが分かります。

新たな価値の発見

興味深い点として、展示会を通じて新たな発見や学びがあったと回答したのは51.75％にのぼり、自社の課題に合う製品やサービスに出会えたとする回答も42.75％に達しています。これは展示会が単なる情報収集の場を超えて、実際の行動に結び付く可能性を持っていることを示しています。

改善点の指摘

一方で、出展ブースに関しては「説明の分かりやすさ」や「声がけ対応」に関する多様な意見も集まりました。逆に接客がしつこかったり、説明がわかりにくいと感じられた例も多く見られました。このようなフィードバックは、今後の出展戦略において重要な参考材料となるでしょう。

デザインの重要性

ブースデザインが来場者の訪問判断に与える影響についても触れられており、「ある程度影響する」との回答が56.25％に上りました。これは、出展企業が印象的なデザインを追求することが、来場者の関心を引きつける大きなポイントであることを示しています。

まとめ

この調査結果から分かるように、BtoB展示会は新たな情報を収集するための重要な場であり、来場者のニーズを理解することで、より効果的な出展戦略が構築できると言えるでしょう。また、実際に展示会に参加し、顧客との関係を築くことで、ビジネスチャンスを拡大する機会が増えることでしょう。

展示会の成功に繋げるためには、来場者の意見に耳を傾け、改善点を見つけ出す姿勢が欠かせません。今後の展示会の展開に期待が高まります。