アクロニス、バックアップソリューションが評価され「Magic Quadrant」に選出

アクロニス社は、バックアップおよび復元ソリューションで著名な企業です。その製品ファミリー、Acronis Backup & Recovery 10が、ガートナー社の『2010 Magic Quadrant』レポートに選出されたことを発表しました。このレポートは、エンタープライズ向けディスクベースのバックアップおよび復元に関するもので、アクロニスのシステム復元機能に特に注目が集まりました。

アクロニスは、2002年の設立以来、Acronis True ImageやAcronis Backup & Recoveryといった中小企業向けの製品で業界の先駆者として位置づけられています。しかし近年、大企業向けの高度なディスクイメージング技術を提供することで、同市場でも評価を高めています。特に、自社のリモートオフィスや支社でアクロニス製品を使用している企業が増加しており、これによりアクロニスがLinux環境向けの優れたバックアップソリューションを提供しているとの認識が広まっています。

ガートナー社が提供するレポートでのアクロニスの評価は、実際に導入している大企業からのフィードバックに基づいており、同社のディスクイメージング機能とベアメタル復元（BMR）能力が迅速な復元を実現していることが確認されています。Acronis Backup & Recovery 10は、物理環境、仮想環境、クラウド環境を対象とした包括的なバックアップと復元を実現します。この製品は、幅広い企業サイズに対応しており、バックアッププロセスを自動化することで作業の効率化を図ることができます。

特に注目すべき点は、Acronis Backup & Recovery 10が提供する柔軟な復元機能です。障害が発生した場合、このソフトウェアは、同じハードウェアや異なるハードウェア、さらには仮想マシンへの復元を迅速に実行します。さらに、アクロニス独自のUniversal Restore技術により、異なるハードウェアへのシステムイメージの復元も可能です。これにより、IT管理者は復元操作を容易に行うことができ、貴重な時間を節約できます。

アクロニスのCEO、Jason Donahue氏は、同社の技術が大企業市場での重要な役割を果たしていることを強調しています。顧客が特定のニーズに応じた機能を求めている中、アクロニスは今後も製品を改良し続け、より多くの機能を提供していく姿勢を示しています。特に、仮想化やデータ保護に関する要素に焦点を当てているとのことです。

実際、アクロニスの技術を使用しているPentagon Federal Credit Unionは、その効果を実感しており、復元時間の短縮や多様なオペレーティングシステムへの対応による利便性を高く評価しています。Lance Auman氏は、アクロニスのソリューションが顧客対応システムのアップグレードを円滑にしていると述べています。

これらの情報は、アクロニスの業界におけるリーダーシップと革新を示すものです。ガートナー社の『Magic Quadrant』に載せられたことは、アクロニスが今後も持続可能なビジネスを支えるITソリューションを提供し続けることを意味しています。