近畿大学が事務職員にLinkedInラーニングを導入し新たな人材育成に挑む
近畿大学、全事務職員にLinkedInラーニングを導入
近畿大学(大阪府東大阪市)は、デジタル時代の中で求められる新たなリスキリング施策として、全事務職員を対象にeラーニングサービス「LinkedInラーニング」を導入します。これは、世界最大のプロフェッショナルネットワークを持つリンクトイン・ジャパン株式会社が提供するオンライン学習プラットフォームです。施策の目的は、事務職員が自らの専門性を高め、組織全体のスキルを底上げすることにあります。
この取り組みは、学校法人として初めての試みであり、業務の特性や職階に応じたラーニングパスが設計され、各職員が直接業務に関係するスキルを学べるよう配慮されています。これによって、事務職員は自らのペースでスキルを向上させ、また組織全体のデジタル化を強力に推進することが期待されています。
施策の背景と狙い
近年、デジタル技術の進化が進む中で、事務職員が最新の知識や技術を習得することが不可欠となっています。近畿大学では、「中期計画・事業計画」に基づき、業務効率化の一環として生成AIセミナーの開催やペーパーレス化を進めてきました。これらの活動を加速させるためにも、LinkedInラーニングでのスキル学習が欠かせないと考えています。
従来の通信教育に代わり、今後は人事部が各法人のニーズに応じて必要なスキルを特定し、その習得に向けた体系的な学びを提供します。具体的には、事務職員一人一人が興味や業務に応じたカリキュラムを選択し、また人事部から指定されたラーニングパスを通じて必要なスキルを身につけることができるシステムです。
学習のフローと特色
この取り組みは2025年4月15日からスタートし、約1,000名の事務職員が対象となります。専用のプラットフォームにログインすることで、各自が学びたいコンテンツや必須のラーニングパスを選択し、柔軟に学習を進めていきます。特に、生成AIに関連するスキルを重点的に習得するカリキュラムが設計されており、今後の業務で直面する課題にも対応できる力を育むことが目的です。
この人材育成の施策によって、事務職員の自己研鑽が促進され、業務の質の向上が期待されます。また、各職員の学習履歴やこれまでに習得したスキルは、将来的な人事異動やキャリア設計の材料としても活用されることになるでしょう。
LinkedInラーニングの特色
LinkedInラーニングは、ビジネスや技術、リーダーシップに特化したオンラインコースを数多く提供しており、データ分析やAI関連スキル、ヒューマンスキルなどのトピックを網羅しています。初心者から上級者まで、幅広いスキルレベルに対応しているため、各職員が自らのキャリア目標に合わせた学びを深めることが可能です。毎分140時間もの新コンテンツが更新されており、最新のビジネスパラダイムに対応した学びを提供しています。
今回の施策を通じて、近畿大学が受け入れる新たな働き方や価値観は、他の教育機関にも影響を与えることでしょう。今後の展開と成果に注目です。
会社情報
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学校法人近畿大学
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