リージョナルフィッシュ、グロースディレクターにユーグレナ創業メンバーの鈴木健吾氏就任!次世代水産養殖システムで食の未来を切り拓く
京都府京都市に本社を置くリージョナルフィッシュ株式会社は、2024年7月1日付で鈴木健吾氏がグロースディレクターに就任したことを発表しました。
リージョナルフィッシュは、ゲノム編集技術など次世代の品種改良技術を用いて、水産物の超高速品種改良に取り組んでいます。従来、水産物は品種改良が進んでおらず、天然物の漁獲や養殖が主流でした。しかし、品種改良によって、可食部の増加、成長速度の向上、美味しさの向上など、様々なメリットが期待できます。
鈴木氏は、ユーグレナ創業メンバーとして、アカデミアとビジネスの両方に携わってきました。ユーグレナ(ミドリムシ)の培養技術の社会実装に向けて、研究開発から商品開発、経営まで幅広く経験を積んでいます。スタートアップ企業ならではのスピード感で、技術の社会実装に成功してきた実績を持ちます。
今回の鈴木氏の就任により、リージョナルフィッシュは研究開発と事業推進の両面でさらなる成長を目指します。社会や消費者のニーズに応える研究開発を進め、スタートアップ企業としての強みを活かし、事業規模の拡大を図っていく予定です。
鈴木氏は、生命科学への強い関心を持ち、今回の挑戦に意欲を示しています。社会と対話しながら、研究の提案や助言を行い、リージョナルフィッシュの事業をグロースさせていくことを目指しています。また、宇宙空間での養殖にも関心を持ち、ミステリークレイフィッシュのような単為生殖を行う生物に着目し、ゲノム編集との組み合わせによる「宇宙食」の可能性を探求したいと考えています。
リージョナルフィッシュ代表取締役社長の梅川忠典氏は、鈴木氏の経験が研究開発と事業拡大の双方にプラスに働くことを確信していると述べています。両社は大学発スタートアップとして共通の課題を抱えており、その経験を活かして、これまで手がけてこなかった分野にも積極的に挑戦し、企業価値の向上を目指していきます。
鈴木健吾氏のプロフィール
鈴木健吾氏は、株式会社ユーグレナの共同創業者であり、エグゼクティブフェローを務めています。2005年に東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程在学中にユーグレナの設立に携わり、研究開発責任者として、世界初の微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功しました。
その後、博士(農学)と博士(医学)を取得し、理化学研究所、マレーシア工科大学、東北大学などで研究活動を行い、2024年にはスペースシードホールディングス株式会社を創業しました。
リージョナルフィッシュ株式会社の概要
リージョナルフィッシュは、京都大学大学院農学研究科の木下政人准教授、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らとの共同研究から生まれた技術シーズを基盤に設立されたスタートアップ企業です。オープンイノベーションを通じて、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを構築し、世界のタンパク質不足の解消、日本の水産業の再興、海洋汚染の防止を目指しています。
今後の展望
リージョナルフィッシュは、鈴木健吾氏の加入により、研究開発と事業推進の両面でさらなる加速が見込まれます。ゲノム編集技術やスマート養殖技術を活用し、水産物の品種改良を進めることで、食の安全保障、水産業の活性化、海洋環境の保全に貢献していくことが期待されます。