株式会社明治は、サステナブルな酪農経営を目指し、酪農家との関係強化を図るイベント「第4回Meiji Dairy Advisory MEETING」を実施しました。この会合は、2025年2月13日に明治京橋ビルを中心に行われ、全国各地のサテライト会場やWebを通じて、約150名の参加者が集まりました。
酪農の現状と課題
現在、国内酪農家の数は1万戸を下回り、さまざまな課題に直面しています。この現状を打破するため、明治は酪農家と協力しながら、労働力の確保や人材育成に努め、彼らの経営を支える活動を展開しています。「Meiji Dairy Advisory」は、その一環として設けられたプログラムで、農場の運営改善や技術向上を目指しています。
MDA MEETINGの内容
今年のMDA MEETINGでは、まず午前の部で特別講演が行われました。講師はDSM株式会社の代表取締役社長、丸山和則氏です。彼は、牛の呼気によって放出されるメタン削減に関する飼料添加物「Bovaer®」の開発について紹介し、酪農と地球温暖化との関連について詳しく解説しました。これは酪農現場が今後直面する環境問題への対策として重要な内容でした。
午後の部では、「10年後にどのような農場でありたいか」というテーマでグループディスカッションが行われ、各地域の特徴や求められる酪農の形について熱心に議論されました。「人材を確保するためにどのような取り組みを行っているのか?」といった具体的な質問が飛び交い、参加者たちは具体的な解決策を模索しました。
今後の展望
明治は、これからもサステナブルな酪農経営の実現を目指し、酪農業が抱える社会課題の解決に向けて活動を続けていく考えです。酪農は一つの産業でありながら、環境や地域社会とも密接に関わっているため、持続可能な未来を築くための取り組みは不可欠です。
Meiji Dairy Advisoryの活動
Meiji Dairy Advisoryでは、2018年から55戸の酪農家と共に取り組んできました。生乳生産量が減少する中、特にエサの与え方や牛の飼育方法とともに、人々の働き方が大きく影響していることが判明しました。これを受け、デンマークの専門家を招いたセミナーなどを通じてノウハウを蓄積し、農場の労働環境を改善する手法を導入しています。
明治は今後も、酪農家が持続可能な形で生産を継続できるよう、きめ細やかな支援を続け、地域や社会への貢献を果たしていく方針です。
詳細は明治のサステナビリティページで確認できます。
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