Microsoft Security Copilotと連携する新しい脅威インテリジェンスエージェント提供開始

新たなAI防御力強化の時代

2025年11月18日、カリフォルニア州サニーベールにて、サイバーセキュリティとコンプライアンスのリーディングカンパニーであるプルーフポイントが、Microsoft Security Copilot向けに「Proofpoint Satori™ Emerging Threats Intelligence Agent」の一般提供を開始しました。この新しいエージェントは、AI時代における防御力の強化を目的に設計されており、Proofpointの実運用に基づく脅威インテリジェンスをMicrosoftのAIセキュリティ基盤に統合しています。

Microsoft Security Copilotとは？

Microsoft Security Copilotは、迅速な脅威対応と機械によるシグナル処理を可能にするAI搭載のセキュリティ製品です。この製品は、高度な大規模言語モデル（LLM）を用いて、Microsoft独自のグローバル脅威インテリジェンスと共に84兆件を超えるシグナルを活用し、セキュリティ関連のタスクを自律的に処理します。これにより、オペレーターは従来の作業を効率化しつつ、より戦略的な業務へのシフトが可能となります。

Proofpoint Satoriの特長

Proofpoint Satori Emerging Threats Intelligence Agentは、防御側が実際に悪用されている脆弱性を正確に特定し、迅速に対策を講じるサポートをします。このエージェントは、プルーフポイントのグローバルセンサーネットワークを活用し、重要な外部情報源を取り入れ、実際の脆弱性悪用データを提供します。また、Security Copilotのチャットインターフェースを介して、特定の脆弱性の悪用状況を確認することができるため、IT担当者は迅速な意思決定が可能です。

利用方法と導入

リスクを重視した脆弱性管理の強化を求める組織は、Microsoft Security Storefrontを通じてProofpoint Satori Emerging Threats Intelligence Agentにアクセスし、導入することができます。このエージェントは、安価な料金で利用でき、すでにProofpoint Emerging Threats Intelligenceを持つMicrosoft Security Copilotの顧客は追加費用なしで利用できます。

セットアップ手順

Proofpoint Satori Emerging Threats Intelligence Agentのセットアップは、Microsoft Security Storefrontで簡単に行うことができます。始めるためには、先に示した専用のウェブサイトにアクセスし、手順に従って設定を行う必要があります。これにより、組織は新しいエージェントを迅速に導入し、効率的に活用することが可能になります。

プロフェッショナルのコメント

Microsoft Securityのコーポレートバイスプレジデント、ヴァス・ジャッカル氏は、「AIは防御側にとっての戦力を倍増する存在であり、パートナーと共に自律型AIを活用したイノベーションを進めている」と述べました。また、プルーフポイントのエグゼクティブバイスプレジデント、トム・コーン氏は、Microsoft Security Copilotとの統合によってサイバーセキュリティの在り方が根本から変わると指摘しています。これにより、組織はAIの導入を通じて、データセキュリティを強化しつつ新しいビジネスモデルを形成することが期待されています。