陸上養殖施設プロジェクトに東亞合成が参画 - ソウルオブジャパンと業務提携
ソウルオブジャパン株式会社が運営するアトランティックサーモンの閉鎖循環式陸上養殖施設(Recirculating Aquaculture Systems、以下「RAS」)開発プロジェクトに、東亞合成株式会社が参画することが発表されました。
東亞合成は、RASの水質浄化に不可欠な薬品を安定供給するとともに、RAS開発プロジェクトに特化した運用会社8F Asset Management Pte. Ltd.が運営する「8F Aquaculture Japan I LP」への出資を通じて、本プロジェクトに参画します。
近年、人口増加や魚食文化の広がりから世界的にサーモン需要は増加しています。しかし、従来の海面養殖は天候条件等適した漁場が限られている上、海洋への汚染物質排出による環境への影響が問題視されています。
RASでは、海水ではなく人工海水を用いて水質を管理しており、東亞合成の薬品を用いた高度な循環浄水システムで、外部からの病気や寄生虫の伝播リスクが排除され、環境負荷を低減し、安全で安心な健康的な魚を育てることが可能になります。
両社は、サーモン養殖業務提携による相乗効果と相互利益に熱意をもって取組み、海洋汚染、食料安全保障といった社会問題の解決に貢献していくとしています。
陸上養殖施設プロジェクトの背景と今後の展望
世界的なサーモン需要の高まりを受け、陸上養殖施設の建設は世界中で進められています。従来の海面養殖に比べて、陸上養殖施設は環境負荷を低減し、安定した品質の魚を生産できることが大きなメリットとして挙げられます。
今回の東亞合成の参画は、ソウルオブジャパンのRAS開発プロジェクトを加速させるものと期待されます。東亞合成が提供する高品質な薬品と高度な技術は、RASの水質管理をさらに効率化し、安定したサーモンの生産に貢献するでしょう。
今後、両社は協力して、より効率的かつ持続可能なサーモン養殖システムを構築し、世界中の食料安全保障に貢献していくことを目指しています。