池上総合病院、新しいハイブリッド手術室を2026年に稼働
東京都大田区に位置する医療法人社団松和会池上総合病院は、2025年に手術センターの増設工事を開始し、2026年1月19日に最新のハイブリッド手術室を稼働させる予定です。この新たな手術室は、患者様へのより高度な医療を目指して設計されています。
ハイブリッド手術室の特徴
このハイブリッド手術室は、手術と血管造影の機能を一体化しており、特にカテーテルを用いた血管内治療が必要な場合でも、外科手術と併用して施行することが可能です。これにより、患者様への負担を大幅に軽減し、より効率的な治療を実現することができます。
手術中には、最新の医療機器を活用し、高精細な3D画像をリアルタイムで取得可能とし、血管の走行や病変部位を視覚的に確認することができます。また、超音波画像診断装置(エコー)と連携することで、透視画像との重ね合わせが可能となり、極めて精密で安全な手技が実現します。
導入される医療機器
このハイブリッド手術室にはシーメンス社の次世代医療機器「ARTIS pheno EX」が導入され、より扱いやすい設備が整います。池上総合病院の病院長である繁田明義氏は、この改修工事が手術件数を増加させ、患者への対応力を向上させるための重要なステップであると強調しています。
多診療科による活用
繁田院長のコメントによると、心臓血管外科と循環器内科の医師から血管造影装置を備えた手術室の重要性が提案されたことが、今回のハイブリッド手術室導入に至った経緯です。この新しい設備によって、手術の安全性が向上し、患者様にとっても多くのメリットが見込まれています。
心臓血管センターの強化
心臓血管センターは5年前に専門医が着任して以来、着実に症例数を伸ばしてきました。特に大動脈疾患においては当院が強みを持っており、ステントグラフト内挿術や開胸手術に対応する体制を構築しています。年間130~140例と積極的に実施しているステントグラフト内挿術の実績もあり、患者にとって安心の医療を提供しています。
副病院長の大熊新之介氏は、新しいハイブリッド手術室によって、術者がよりストレスなく手技に集中できる環境が築かれ、緊急手術にも迅速に対応できると述べています。これからはTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)にも積極的に取り組み、地域に質の高い先進医療を提供することが目指されています。
池上総合病院の医療の理念
池上総合病院は1993年10月に設立され、384床を有する二次救急医療機関として地域密着型の医療を提供しています。その理念は、「切れ目のない医療で地域の生活を支える社会の実現」です。急性期から回復期リハビリテーション、地域包括ケア病棟、療養病棟まで、幅広い診療科と治療環境を整えています。
このようにして池上総合病院は、最新の技術を取り入れながら、地域医療の発展に寄与し続けることを目指しています。